最近よく、モニターを見ながら動画に対してのナレーションを録音する事があります。
動画に対してのナレーション録音を行うには、録音ブースにも動画を流しながら録音することが大前提になります。
というと少し大掛かりな設備が必要だと思うかもしれませんが、、、
実はそれほど大掛かりでなく、Macのある機能を使えば、とてもシンプルにこれらの設備をまかなう事が出来るのです。
しかも用意するものは
- Mac Book Air(もしくは他のノートPC)
- USBカメラ
- モニター画面
のたった3つのみでOKなのです。
さらに、これだけの設備で録音ブース内の映像と、コントロール・ルームの映像も一緒にモニターできてしまうという裏技をあみだしてしまいました。
![ブースのモニター画面](https://www.ones-will.com/blog/images//9230176fb9486d153b36803760f9a2ed1.jpg)
ブースのモニター画面
上の写真は実際に先日行った動画のナレーション録音の際の、録音ブース内のモニターの画面ですが
- 左に、FaceTimeを使用しての録音ブースの映像
- 真ん中下に、Photo Boothを使用してのコントロール・ルームの映像
- 右上に、録音するための動画
を同時に映し出しています。
そうすることにより、録音ブースにいるナレーターと、コントロール・ルームにいるディレクター等がお互いの映像を見ながらコンタクトをとることができます。
本日は上記のようなMacの裏技的な画面設定の方法を説明したく思います。
USBカメラとモニター画面を録音ブースに設置する
まず、USBカメラとモニター画面は、録音ブースに設置します。
そして、コントロール・ルームに置くMac Book Air(ノートPC)の画面を録音ブースのモニター画面にも映す設定をします。
Mac Book Airのモニター画像をミラーリングする
録音ブースに設置したモニター画面のケーブルをコントロール・ルームのMac Book Airの画像出力に差し込みます。
![ブースのモニターの接続](https://www.ones-will.com/blog/images//e05d5a466e7857ba3eb1ff22cde6ab42.jpg)
ブースのモニターの接続
※この状態でMac Book Airは録音ブースに設置したモニターを認識します。
Macのディスプレイ設定
次にMac Book Airのシステム環境設定を開き、ディスプレイを選択します。
![ミラーリングの設定](https://www.ones-will.com/blog/images//915168c68b5ab6972f493912eb633e65.png)
ミラーリングの設定
上部真ん中の調整を選び、左下にあるディスプレイをミラーリングにチェックを入れます。
これで、Mac Book Airの画面を、録音ブースに設置したモニター画面にも映すことができます。
Mac Book Air(ノートPC)のFaceTimeとPhoto Boothを立ち上げる。
次に下の画像の様にMac Book Airに、録音ブースに設置したUSBカメラのUSBケーブルを差し込みます。
![USBカメラの接続](https://www.ones-will.com/blog/images//d80723061ae9f08335f47b28412b5f1e1.jpg)
USBカメラの接続
Mac Book AirのFaceTimeとPhoto Boothを立ち上げます。
録音ブースのUSBカメラはMac Book Airに接続されているので、FaceTimeのビデオメニューにUSBカメラ(Logitech カメラ)が現れます。
![FaceTimeのカメラ設定](https://www.ones-will.com/blog/images//2ab32b47ae3f54b076936f8d5251a71e.png)
FaceTimeのカメラ設定
Logitech カメラを選ぶ事で、FaceTimeの画像に録音ブースの映像をモニターする事ができます。
また、コントロール・ルームの映像もMac Book Air内蔵のカメラ(FaceTime カメラ)でPhoto Boothに映します。
![Photo Boothのカメラ設定](https://www.ones-will.com/blog/images//384a70ca21b0bb28e49ff3f91dfbc489.png)
Photo Boothのカメラ設定
※FaceTimeカメラという名前なので少しややこしいのですが、Mac Book Air(ノートPC)に付いている(内蔵)カメラの事を指します。
Pro Toolsを操作するメインPCの画面をMac Book Airと共有する
Pro Toolsを操作するメインPCの画面はこのようになっています。
以前のブログ【知っておくと便利!Macの『画面共有』機能】で説明した通りに、Pro Toolsを操作するメインPCとMac Book Airで画面共有の設定をします。
この状態で、Mac Book Airに
- 録音ブースの映像
- コントロール・ルームの映像
- メインPCのPro Toolsの映像
が映し出されます。
※Pro Toolsを操作するメインPCでは、動画映像を画面右上など見やすい場所に動かして調整して下さい。
![Mac Book Airの画面](https://www.ones-will.com/blog/images//2c711d885fc9bd5a0508a75cb9b6fcd31.jpg)
Mac Book Airの画面
このMac Book Airの画像は先ほどの設定で、録音ブースのモニター画面にも同じ画像が映し出されています。
くどいようですがMac Book Air1台とUSBカメラ、モニターディスプレイだけで、録音ブースの映像も、コンソールルームの映像も、更には録音用の動画映像までもを録音ブース、コントロール・ルーム両方でモニターできますので本当にとても便利です。
FaceTimeやPhoto Boothをこのような使い方をしている人は他にはいないと思いますが、案外使えますよ。