音の大きさを表す用語で良く使われるのがデシベル(dB)という単位です。
今日はこのデシベル(dB)の単位について簡単に説明したく思います。音の大きさを具体的に示すには音圧の数値を知る必要があります。
音圧とは?
音が鳴ると、空気の圧力が変わります。この変化した分の圧力を音圧といいます。
音圧レベルの物理的単位 パスカル(pa)
音圧は、通常、空気中の音の伝播を考えた場合、気体の圧力であるパスカル(pa)で表されます。※伝播 = 波動が広がっていくこと。
しかし人間が聴くことができる最も小さな音圧(最小可聴域)とロックコンサートなどの音圧(最大可聴域)は、約100万倍の圧力の差と言われています。
デシベル(dB)とは?
表現が必要な範囲が100万倍の差がある数値をパスカル(pa)で 表現しようとすると、とてつもない桁になってしまって不便ですよね?
そういった理由でケタ(桁)を少なく表現できて、なおかつ、広範囲に渡る情報を扱える対数をもとにした単位で用いると便利いう理由で、デシベル(dB)という単位が用いられるようになったという訳です。
※デシベル(dB)の計算式はものすごく複雑で難しいので省きたいと思います。
わかりやすく説明するために、身近な音の音圧レベルをデシベル(dB)で表記したく思います。
身近な音のデシベル
- 10dB ⇒ 人間の最小可聴域→蝶の羽ばたき音、髪のそよぎ音等
- 20dB ⇒ 寝息、雪の降る音、置時計の秒針の音等
- 30dB ⇒ ささやき声、夜の住宅街の静寂等
- 40dB ⇒ 図書館、小雨の降る音、換気扇
- 50dB ⇒ 静かな公園、博物館、小さな声
- 60dB ⇒ <普通の会話、銀行内の音、トイレの洗浄音
- 70dB ⇒ 音、大きな声、商店街、居酒屋
- 80dB ⇒ 交通量の多い道路、電車の車内、クラシックギター
- 90dB ⇒ 近くの犬の鳴き声、パチンコ店、地下鉄の車内、カラオケ、ピアノ
- 100dB ⇒ 電車の通過音
- 110dB ⇒ 車のクラクション、
- 120dB ⇒ 新幹線の通過音、ライブハウス
- 130dB ⇒ 飛行機のエンジン音、生ドラム
といった感じです。
『20dBの寝息・雪の降る音』と『40dBの図書館・小雨の音』は単純計算で倍の音圧の差?と 思うかもしれませんが、実は音圧を具体的数値で言うと10倍もの差があるのです。
そういった部分で デシベル(dB)とは、倍率で表示するとケタ(桁)数がとてつもなく大きくなって分かりづらくなってしまう数値を、ケタ(桁)数を抑えることによって比較的分かり易い数値にするために考えられた表示方法です。
メートル(m)やグラム(g)などのような物理的な単位ではなく、いうならばパーセント(%)の様な数値の表示方法の一つと捉えましょう。
次回は音圧についてもっと深いところまで話を進めたいと思います。
取り急ぎここまで、まめ知識として覚えておいて下さいね!