先日のブログ【音の大きさを表すデシベル(db)とは? 〜身近な音の大きさ〜】でデシベル(dB)について簡単に説明しました。
このデシベル(dB)の上げ下げの≪聴感上の感覚≫も何となくでも覚えておくと、レコーディングの際のTD(ミックスダウン)やライブのサウンドチェックの時に役立ちます。
実際に測定器を使って音圧を測定した場合は以下のような結果になるようです。
【デシベルの差】 【倍率】 0デシベル 1倍 6デシベル 2倍 10デシベル 3倍 20デシベル 10倍 40デシベル 100倍 60デシベル 1000倍 80デシベル 10000倍 100デシベル 100000倍 120デシベル 1000000倍
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人が聴覚上の感じる音量差とデシベル(dB)の関係
これはあくまでも私の主観になってしまうのですが、実際にスピーカーから鳴る音を聴いてみると、
- 上記の物理的な計算
- 人間の聴感上の感覚
とはイコールにはならないと考えています。
音圧レベルが10デシベル(dB)上がったとき、音の大きさが約2倍大きくなると私は感じています。
ミキサーのフェーダーを上げ下げした場合の聴覚上の音量差
私の感覚であって、論理的根拠はありませんが以下のように感じます。
- 10dB上げると ⇒ 2倍
- 5dB上げると ⇒ 1.5倍
- 3dB上げると ⇒ 1.3倍
- 1dB上げると ⇒ 1.1倍
- -5dB下げると ⇒ 0.75倍(3/4の音量)
- -10dB下げると ⇒ 0.5倍(半分の音量)
といった具合です。
アナログミキサーの種類やPro ToolsなどのDAWソフトのフェーダーなどによっても、細かな違いはあります。またEQやコンプでなど作り込まれた音は、微妙に上げ下げしただけでも想像以上に音量が大きく変わった様に感じることもあります。
当然ですが、これらの音量の感じ方には個人差があると思いますが。
ただ、何となくでもこの感覚を覚えておけば、TD時に歌や楽器の上げ下げをレコーディングエンジニアに指示する時に、「少し下げる」「もう少しあげる」と言った抽象的な表現でなく、具体的な数値でお願いが出来ますし、ライブでのサウンドチェックでも具体的にモニター音を作る事が出来ますよね?
参考程度にお考え下さい。
ワンズウィル 下田 義浩