今日は私がライブで常に使用しているオルガンエフェクターを紹介したく思います。

ヒュース&ケトナー社の『TUBE ROTOSPHERE 』というロータリースピーカーのサウンドや効果を完璧に再現する、レズリー・シミュレーターです。
(画像は長年使用している物なのでかなり年忌が入っておりますが… )

HUGHES & KETTNER TUBE ROTOSPHERE
Hughes & Kettner TUBE ROTOSPHERE

この『TUBE ROTOSPHERE』は、入力部に真空管プリを内蔵しており、オリジナルのレズリー同様の真空管のドライブ感がサウンドの要となっています。

HAMMOND等のオルガン用レズリーシミュレーターとして、回転の自然さはシミュレーターの中では群を抜いています。また純粋なチューブ・プリアンプとしても使えます。

このエフェクターで重宝している部分はまず、操作性。

本物のレズリースピーカー同様に足で迷いなく扱え、曲の盛り上がり部分でも両手が拘束される事無く、解放されたプレイを行える点です。

※オルガン仕様のシンセ等に付属しているシュミレーターは手元で操作しなくてはいけません。

スポンサーリンク

TUBE ROTOSPHEREの音質

その音質はというと、高音部と低音部の定位がしっかり分離していて、存在感抜群なレズリーサウンドを演出してくれます。温かく、そして抜けが良いチューブ・プリアンプの歪み感もとても気に入ってます。

本物のレズリースピーカーはレコーディングの時にマイクで収録する為、空気感も伝わってとても心地良いサウンドが生まれますが、この『TUBE ROTOSPHERE』 もその空気感の部分までシュミレートされているように感じられます。

オルガンサウンドに生命が宿ると言っても過言ではありませんよ(笑)

ちなみにレズリースピーカーについて少し。

レズリースピーカーとは?
ライブ等でオルガンの後ろにある長方形の大きな箱で、高音部用のホーンと、低音部用のローターを、モーターで別々に回転させてコーラス効果を発生させ、音に広がりを与える仕組みをもったスピーカー。ロータリースピーカーとも呼ばれる。

もちろん本物のレズリースピーカーも素晴らしいのですが、持ち運びやメンテナンスがとても大変です。

手軽さ、また音質をも考慮した上で、『TUBE ROTOSPHERE』 は私が思うオルガンでの最強エフェクターです。

私が使用しているTUBE ROTOSPHERE は既に製造されていませんが、最近は『Hughes&Kettner TUBE ROTOSPHERE MKII』という後継機種も販売されてますので、是非チェックしてみて下さい。

ワンズウィル 下田 義浩