こんにちは、ワンズウィル中山です。もうすぐ忘年会シーズンですね。2次会でカラオケを歌う機会も増えてくると思います。

カラオケについて私が知人によく相談されることなのですが、

「流行りの曲を歌いたいんだけど、どうしても高いところが綺麗に出せなくて裏返ってしまうんだよね~」

とか

「カラオケで歌いたい曲のサビが高いので、Keyを下げて歌うんだけど、今度は低いところが出なくなってしまう、どうしたらいいだろう?」

などなど。

つまり≪高音を出す方法≫を教えて欲しいということです。

この様に、『高い声を出すのが苦手』『自分の声の音域を広げたい』など、お悩みの方も多いと思います。

そんな時に私がアドバイスするのは

「まず自分の音域に合った曲を歌ってみたらどうですか?」

ということです。そして

「自分が無理なく出せる高音に合わせてKeyを下げてみて、もし低音部が出しづらくなるようだったら、その曲はあなたには合っていないのかもしれませんよ」

とお話しします。

歌に関するネットやボイストレーニング本などには、『高音の出し方』がいろいろ紹介されています。

この中には正しいものもありますが、その方法は果たしてどうなの?と疑問を持たざるおえないような記事もたくさんあります。(むしろこちらの方が多いかもしれません)。

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自分が歌いたい音域(Key)と、他人が聞いて良く聞こえるものは違う

幸運にもきちんとした理論に基ずいた記事にめぐり合って、≪正しい高音の出し方≫が分かったとしても、

そう簡単には音域は広がりませんし、すぐには高い声を綺麗に出すことは出来ないでしょう。

仮に即席の方法で高音が出るようになったとしても、

ほとんどの場合は喉を絞めてしまっている状態で、自分では『高い声が出た』と思っているだけ

で、他人が聞いたら心地良い声ではない、苦しそうな歌になっている場合が多いと思います。

『高音が出る』というのと、『他人が聞いて良い歌になっている』というのは違っている

ケースが大いにある気がします。

ボイストレーニングを一定期間習った方でさえ、高音を綺麗に出すのは難しいのものなんですね。

発声練習では綺麗に高い声を出せたとしても、実際にオケに合わせながら歌うと、何故か力んでしまってつまった様な声になってしまう。

そういう方を私はたくさん見てきました。

この様に『即効性のある高い声の出し方』はほぼないに等しいといっても良いでしょう。

高音を綺麗に出せるようになるには正しい発声練習をしっかり続けることが大切です。時間がかかるのは当然です。

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自分の声が最も良く聞こえる音域を知る大切さ

声は人それぞれ違いますし、音域も人それぞれ違います。
プロのボーカリストでさえ、高音低音の得意不得意があるのは当然です。

ただ一流のボーカリストは、≪自分の声が最も魅力的に聞こえる音域≫を知っています。ですから無理をしません。自分の音域に合った曲を歌います

例えばプロのボーカリストであれば、

  • 男性なら「高い方のラ」
  • 女性なら「高い方のレ」

が地声(ファルセットでなく)で歌えれば、なかなか高音が出る方だと思います。

ただ高音が出せるだけでは…

そんな音域をもった男性ボーカリストが、次のような高い音が連続するメロディーを歌うとしましょう。

「♫ ド・ミ・ファ・ラー・ミ・ソー・ド・ファー・ラー・ミー・ラー ♫」

このボーカリストは「高い音のラ」まで出るので、当然この曲の高音部は楽に歌えると思いますよね?

しかし高い音が次から次へと続く場合、よほど高音が得意で、美しい響きのある高い声をもっていないと表情豊かに歌うことが難しいんですね。

高音はただ出れば良いという訳ではなく、綺麗に響き、ニュアンスも表現出来なければよくありません。

よって自分の歌を客観視できる賢明なボーカリストならこの曲はひとつkeyを下げて歌うことになるでしょう。ラまで歌えるから大丈夫といっても、苦しそうな歌い方になってしまうからです。

カラオケを高音で熱唱する男性

シンガーシングライターは自分の音域を良く知っている

自作自演(シンガーソングライター)の方は、自分の声という楽器を使い、歌いながら曲を作る方が多いので、自分の歌が最もよく聞こえる部分を分かっている方が多いと感じます。

『表現者である自分の歌を生かす曲はどんなものか?』を自然と把握しているのでしょう。ですから無理のない説得力のある歌になるんだと思います。

そんな客観性を身につけることでアーティストとしての存在感も増していきます。

このようにボーカリストは自分の声が最も良く聞こえる音域を把握しておくことが、とても大切なんですね。

自分が歌いたい音域(Key)と、他人が聞いて良く聞こえるものは違う

ことが多いように思います。

皆さんもカラオケで歌う時は、まずは自分に合った音域の曲を選ぶようにしてみてください。友人から『上手くなったね』ときっと言われるようになると思いますよ。