ピアノは生楽器なので当然調律などのメンテナンスが必要になります。
レコーディングなどシビアな現場では、ギター同様に1日でも放っておくと調律が狂ってしまうくらいデリケートな楽器なのです。
レコーディング前にはアレンジャーのセッションに合わせ(440Hzや441Hz)などの調律を必ず入れます。
通常ご自宅等で使用しているピアノの調律は、おそらく半年や1年に1回とかのペースではないでしょうか?
調律の料金はだいたい1回15,000円位が相場となっています。長年調律をしてない場合は部品の経年劣化による修理交換が必要になることもあり、作業時間のロスと部品代金、技術料が発生するため、別途料金がかかってくることもあるようです。
- ピアノの調律とは
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- 正確な音程を奏でるようにチューニングすること
- 鍵盤の並び方やタッチの深さや感触の不揃いを直すこと
- ハンマーについているフェルトの固さの調整
一般的に調律は音程を合わせるために行うことだと思っている人も多いと思いますが、僕は調律によってピアノの一音一音の響きも大きく変わると感じています。
ピアノの調律が狂って来た感じが最初にどこに現れるか?
僕が経験している範囲では、音程がおかしくなって来たことがわかる前に、3本の弦の音程が合わなくなって来て、 ホンキートンクピアノのような音になってくることに現れます。
つまり聞いてわかるほど音程がおかしくなる前に、 一つの音を弾いただけでウナリが聞こえて来たりするわけです。
この状態でも本来のピアノの音の響きのイメージを損ないます。
時には何年も調律をしていない、音程が狂いまくったピアノに出会う事もしばしばありますね。皆さんもそんなピアノの音を聞いたことありませんか?
最近は調律の必要ないデジタルピアノやピアノ音源も、リアルで素晴らしいものが沢山出回っていますがやはり生には敵いません。
なかなか本物のピアノを持っている人も多くはないと思いますが、もしご自宅に眠ったままのピアノがある人は是非調律をして、ピアノ本来の音色を存分に味わって頂きたく思います。