当たり前の話ですが、ピアノをスラスラ弾けるようになる為には、沢山の練習を乗り越えなければいけません。
でも、沢山の練習と言っても長い時間練習すれば良いという意味ではありません。
ピアノ上達の為には時間より練習の内容が大切
初心者の方でピアノを3ヶ月、半年と練習してもなかなか上達しないという話をよく聞きますが、これは練習方法が間違っているからです。
正しい練習をしていけば、成果は1日ごとに実感できるのです。
曲を弾くための練習はとても遠回りになる
ピアノを全く初めて弾いてみるという段階では、もちろん楽譜も読めませんし、まずはピアノに触れて慣れることが先決です。
最初のうちは「短い曲をとにかく耳で覚えて弾いてみる」という練習方法で問題はないのですが、ある程度指が動くようになったら次のステップに進まなければいけません。
初心者が次のステップで陥りがちな練習方法は【1曲を丸ごと気合いで頭と指で覚えてしまう】ということ。
確かにずーっと1曲に長ーい時間をかければその曲だけはそれなりに弾けるようになるかもしれませんが、これはピアノが弾けるようになったのではなく、曲を丸暗記しただけの状態なのです。
学校のテストに例えるならば、参考書の問題文と答えを丸暗記している状態です。他の応用問題には対応できません。
これでは答えが正解だったとしても、問題をしっかり理解しているとは言えませんよね?
つまり、長い時間かけて行っていた練習はその曲を丸暗記するための時間に消えてしまってるいるです。
曲を弾く練習ではなく、楽譜を読む練習をする
ある程度指が動くようになったら、曲が弾けるようになる為の練習ではなく、楽譜が読めるようになる為の練習をする事が大切です。
何かを勉強しようとしている人が、文字が「読める」人と「読めない」人とでは大きな違いがありますよね?
これはピアノを練習する上でも同じです。つまり
- ピアノの上達には
- 譜面が「読める」のと「読めない」のとでは大きな差が生まれます。最初は譜面を読む練習が何よりも大切です。
楽譜を読むための練習とは?
楽譜を読む練習は、簡単な曲の初見を沢山こなす事です。
※初見とは、初めての曲を楽譜のみを見て弾く事です。
好きな曲や、知っている曲をいくら練習しても、頭で覚えている曲を繰り返しているだけなので読譜力は全くつきません。
ピアノを始めて少したった方の為の練習用の簡単な楽譜は沢山あります。
最初は8小節や、16小節位の短い練習曲を譜面のみを見てこなしていくのが理想的です。
この段階では、演奏を間違ったとしても、止まったり弾き直したりしないで下さい。
弾き直しをするとその部分は弾けるようになるのですが、これは、楽譜を見て弾けるようになったのではなく、覚えて弾いてしまっている状態なので、楽譜を読む練習にはなりません。
とにかく決めたテンポで何が何でも弾き通す事です。
- 読譜力をつけるためのポイント
- 8〜16小節くらいの簡単な自分の知らない練習曲を楽譜だけを見て次々に弾き通す練習をする。読譜力をつけることは何より重要。
- 間違っても止まったり、弾き直さない。
- 暗記した曲をいくら弾いても意味が無いのでやめる。
という3点に気をつけて、楽譜を読むための練習をひたすら繰り返してみて下さい。
時間の無駄も省けて、効率的に読譜力が身につき、ピアノが弾けるようになる為の最短の近道になります。