今日はボーカルエディットの話を簡単に書こうと思います。
といっても皆さんピンと来ないですよね?
- 【ボーカルエディット】とは
- レコーディングで何回か歌った歌を、1本の綺麗な歌に仕上げていく作業をいいます。
ボーカルエディットの3つの作業
主に下の3つの作業を行います。
- ボーカルエディットの3つの作業
- 何本か歌った歌の良い部分を選ぶ
- オケのリズムに合うようタイミングを修正する
- 必要によってですが、世の中に出ているCDのほとんどの歌は音程が直されてます。ピッチ修正とも言います
通常皆さんが聴いているCDは、ボーカリストが何本か歌った中で良い部分をつなげて1本の歌にしているんですね。
下の写真をご覧ください。
これはレコーディングした歌の波形です。上の方にある太い波形が良い部分をセレクトして並び変えたもので、その下にある波形は何本か歌った歌です。
私の場合はボーカリストが歌った言葉(歌詞)を1文字単位で聴き分け、歌をつなげていきます。
ボーカルレコーディングは通常6~7回は歌うので、当然膨大な量の言葉を聴き分ける事になるので、かなりの集中力が必要になってくるんですね。
正直かな~り疲れる作業です(笑)
そしてボーカルセレクトが終わったら、歌のタイミングを修正し、音程を直していきます。
タイミングの修正は単にオケにリズムを合わせればいいというわけでなく、前後の言葉との関係性や、1文字の言葉(音符)の長さ、そして【言葉の間】が重要になってくるのですが、これを説明すると長くなってしますので、ピッチ修正の話も含めてまたの機会に述べたいと思います。
いい歌にするには、ボーカルセレクト(歌選び)が一番大切
私はこの中でもボーカルセレクトを1番重要視してます。
やはりボーカリストが一生懸命気持ちをこめて歌ったものを、一音も逃さず拾い上げてベストな歌にしたいからです。
しかも
セレクトをきちんとした歌は、ピッチ修正やタイミングを直すより、とてもいい歌に仕上がります。
最近は大雑把にセレクトした歌を、音源修正ソフトで大幅に(というか乱暴に)ピッチ修正やタイミングを直した歌が大く見受けられますが、これはボーカルセレクトをする行為がかなり大変な作業だからだと思います。これでは自然な歌に聞こえません。
私は愛情を込めて一音一音ボーカリストの歌を聞き分け、ボーカルを仕上げていきたいと常に考えてます。