歌にとって重要な要素である「リズムと音程」。中でも『音程をどうやって取っていくのか?』『音程をもっと良くするにはどうしたら良いか?』など、その方法をお探しの方は多いと思います。
以前書いた当ブログの人気記事【音程を良くする方法】の続編として、別の角度から2回にわたって書いてみたいと思います。今回は
- メロディの中にある「音飛び部分」で音程が外れやすいこと
- 「音飛び部分」を良く認識し、意識することで ⇒ 音程は以前より格段に良くなること
について述べたいと思います。
最も音程を外しやすい<音飛び部分>
まず、曲にはそれぞれ色々なメロディがあります。低音部分、ビブラートをかける部分、ロングトーンで伸ばす部分、その他にも沢山のパーツが集まり1曲のメロディを構成しています。
その中でも特に音程が悪くなってしまうポイントと言うのがあります。一般的に一番音を外しやすい部分、それは<音飛び部分>です。
- <音飛び部分>曲中で最も音程が悪くなってしまう部分
- ・音程が低い所から高いところへポーンと飛ぶ部分
・その逆の高い所から低い所へストーンと落ちる部分
この<音飛び部分>において音程が悪くなる確率はとても高く、実はプロの歌手でも気をつけて歌っている部分です。具体例を上げると、
ド→ソ、ド→ラ、ド→シ、ド→ド(1オクターブ)
<高音→低音>
ソ→ド、ソ→シ、ソ→ラ、ソ→ソ(1オクターブ)
「音飛び部分」の参考音源
この<音飛び部分>とはどういったところか?をイメージして頂くために、参考音源を以下にアップしたのでお聞き下さい。
※次回の記事「音飛び部分」実践トレーニング方法でより詳しく説明いたします。
音程がフラット、シャープする
例えば、こういった音の高低差があるパターンのメロディが出てきた時に、音程が上がりきらない、音程が下がり切れていないなどの状態になり、音楽用語で言うと、
- 「音がフラットしてる」 → 歌うべき音程より低い
- 「音がシャープしてる」→ 歌うべき音程より高い
と言う事になります。
ボイストレーニングの先生やレコーディングディレクターなどから、「そこの音ちょっとフラットしてるね、、」などと言われた場合、それは、その部分の「音程が低い」と言うことです。逆に「そこの音が少しシャープしてるね、、」と言われた場合、それは「音程が高い」と言う事です。
「音飛び部分」を意識する
音飛び部分での音程のズレは、当校ワンズウィルに在籍する生徒さんでも初心者の方に非常に多く見られ、歌唱指導する時のポイントのひとつです。
しかし、この部分を指摘することにより、本人が「音飛び部分は音程に注意」と言うことを意識し始めると、音程は以前より格段に良くなって行きます。
今まで気づかなかった事に、ほんの少し意識を向けるだけで変化が始まります。素晴らしいことですね。
自分が上手くなりたい曲のメロディを歌う前に聴いてみる。そしてメロディに「音飛び部分」が入っているかどうか? 又、どの部分に入っているのか? を一度チェックしてみると良いでしょう。
次回は、「音飛び部分」の音程をどうやってしっかり合わせるのか?その具体的な方法について書いてみたいと思います。