「音程を良くしたい」とお悩み方も多いですよね。そこで今回は、
- どういうケースで音程が悪くなるのか?
- どこを注意すれば音程が良くなるのか?
について、音程の取り方のポイントを述べたいみたいと思います。
音程の取り方・音程トレーニングの具体的な方法について知りたい方は
<音程を良くする方法 ~音程トレーニングの具体的方法~>をご覧下になって下さい。
※ 音程トレーニング用の音源もアップ してますので、是非活用してみて下さい!
音程が悪い2つのタイプ
その程度によって2つのタイプがあると思います。
- Aタイプ ⇒ 音感のあまり良くない方(失礼な話ですが、音がとんでもなく「あさっての方向」に行ってしまう方)
- Bタイプ ⇒ 歌っていて箇所箇所で音程が悪くなるというレベルの方
Aタイプ:音感が良くない方はどうすればいいのか?
音程を取れないのは原因のひとつは、『自分がどこの音を歌っているのか?』きちんと認識出来ていないからです。
「音に慣れる」「音感を鍛える」ことから始めましょう!
音感のあまり良くない方は、自分が歌っている音を聞き分けられていないことが多いので、音の高低を聞き分ける能力を身につけることが大切です。
まずは、音感を鍛えることから始めるべきでしょう。
ではどういう練習をすればいいのか?
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音感(音の高低を聞き分ける)を鍛える歌のトレーニング方法
- ピアノで「ドレミファソラシド」と弾いて、その音に合わせて声を出してみましょう
- 「ド・ミ」「ド・ソ」など少し音程の離れたものもピアノと一緒になぞる。慣れてきたら「ド・ラ」「ド・シ」など更に離れたものにもチャレンジしてみる。
- これらの音程練習の声をボイスレコーダーなどに録音してみましょう
とにかく耳を音階に慣らせる必要があります。
鍵盤の音に合わせながら「ドレミ~♪」などと声を出し、自分が今どこの音を歌っているのか注意深く聴くように努めてください。
ピアノやボイスレコーダーを持っていない場合はスマートフォンなどで、ピアノやボイスレコーダーの無料アプリがあるので、それを利用するのもお手軽でいいと思います。
このようにピアノなどの楽器に合わせることも重要ですが、それに加えて自分の歌を録音して聞くことが何より効果的になってきます。
ピアノに合わせて歌っている時はなんとなく自分では音程が合っているつもりでも、録音した自分の歌を聞いてみるときちんと出来ていないことも多いものです。
後から確認することで、客観的に自分の歌を見極めることが出来ます。
- ● ポイント ●
- 音程練習をする時は、必ず自分の歌を録音するように心がけましょう!
しかし、このトレーニングの段階でも自分がどの音程を歌っているのかわからない場合は、信頼出来る友人や家族などに、一緒に聴いてもらい「自分の音程はピアノより高いのか?低いのか?」聴き分けてもらうのが良いでしょう。
音感があまり良くない場合、「そもそも自分で音程を聴き分けられない」ということも考えられます。その場合は、専門家の指導を受けることをオススメいたします。
Bタイプ:歌っていて箇所箇所で音程が悪くなるというレベルの方 の対処法
前回も申し上げましたが、「自分は音痴だ」と言っている方のほとんどは、実はそうではない人が多いような気がします。私をはじめワンズウィルの講師陣もみな同じ意見です。
そこそこ歌えているのに、音程が合わない方によく見られる症状を何点か上げてみましょう。
- 音程が悪くなってしまう方に見られる症状
- リズムが上手く取れていない
- 曲のキーが自分に合っていない
- ちょっとした節回しの大きさが、メロディーに合っていない
- 口の開け方が極端に小さい
代表的なものとして上記のようなものがあります。それぞれ1~4について簡単に説明したいと思います。
1.リズムが上手く取れていない
曲にはそれぞれリズムがあります。4拍子、3拍子、などに加え、早いテンポ、遅いテンポ、跳ねたリズムなど様々あります。歌にとってリズムは肝心要です。
そのリズムを感じられていないために、フレーズがよれて結果的に音程まで不安定にしてしまいます。その曲に流れている基本リズムを意識することが大切です。
2.曲のキーが自分に合っていない
キー設定は意外と見過ごされがちですが、音程を安定させるためにはとても重要です。
出せる声の音域は、人それぞれ違います。出ない音域を無理に出そうとすれば、当然音程も不安定になります。
カラオケなどで歌う場合は、キー設定を-1,-2,や+1,+2など色々変えて試してみると良いでしょう。自分が一番しっかり歌えるキー設定を探してください。
【自分の声が最も魅力的に聞こえる音域を知る大切さ】
3.ちょっとした節回しの大きさが、メロディーに合っていない
これも非常に多くある事例ですが、節回し(特にしゃくり)が適切に出来ていない事で、
- 節(しゃくり)の中と後ろが上がりきらず、音程が低くなってしまう。
- 逆に節(しゃくり)が上がりすぎてしまって、語尾の音程が高くなってしまう
などの状態になります。
まずはシャクリ部分が何処にあるか確認した上で、音程によく気をつけて歌うようにしましょう。
4.口の開け方が極端に小さい
これはあまり知られていないことですが、口をきちんとした形で開けていないために、暗いトーンの声になり、音が下がり気味になることが多くあります。
あまりやり過ぎてもいけませんが、頬骨のあたりを少し持ち上げるような感じにして歌うと、トーンが明るくなります。これにより、音程が下がり気味になることを防ぐ事ができます。
以上4点、これらはよくある事例のほんの一部ですが、代表的なものを上げてみました。1度に全てをこなして歌うのは難しいとおもいますので、項目をひとつづつチェックしてトライしてみて下さい。
これらを意識しているのとしていないのでは、[音程の良さ]に随分差が出ると思います。
[音程の取り方]についていくつかのヒントを今回は述べましたが、本来はボイストレーニングで発声法の基本をマスターしていけば、自然と音程は良くなっていくものと考えています。
音程に関しては、今後も様々な角度で記事を書いてゆこうと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。