皆さんはメロディーの音符の動き(高低)をイメージして歌っているでしょうか?
とういうのも、メロディーがどの音にいっているのか、曖昧なまま歌っているボーカリストが意外と多いように感じるんですね。
メロディー譜でキチンと音を確認する大切さ
歌録りをしていると、「なぜかこの音だけは毎回音程が低くなってしまうなー」ということがよくあります。それを本人に確認すると、本来の音より半音低い音を正しい音と、勘違いして歌っていたりするんですね。
自分ではメロディーをきちんと理解しているつもりでいても、半音ずつ上がったり下がったりしているようなところは、うやむやに頭にインプットされている事は良くある事だと思います。
ボーカルディレクションをしてきた今までの経験から感じるのですが、
- メロディー譜で音符の動きを事前に確認して、それをイメージしながら歌う
- 音程が良くなるばかりか、ピッチを合わせようという事から解放されて、歌のニュアンスや表情も付けやすくなります。
メロディー譜(メロ譜) とは?
歌のメロディーが書かれた楽譜。コードネームが書かれている場合もあります。
先日、Stacey Kentという女性Jazzシンガーの歌を聞いていて、≪メロディーの細かい動きを完璧に把握してるんだろうなー≫と感じました。
小刻みにテンポよく展開する複雑なメロディーの曲を、とてもスムーズに小気味よく歌っていてたんですね。音程も素晴らしいのですが、キッチリしすぎずとてもナチュラルでスムーズなんですね。
音程がピッタリ合いすぎていると案外窮屈に感じたりするものです。
メロディーの細かい動きを完璧に把握して、しっかりイメージ出来ているからこその歌なんだなと想像できます。
皆さんも歌を練習する時は
- メロディー譜を入手し、音符の下に歌詞を書きこんで、それを見ながら練習する
- もしメロ譜がない場合は、鍵盤でメロディーをなぞって確認する
などをしてみてください。
メロディーの正しい動きをしっかり把握した上で歌うと、音程が良くなるだけでなく、歌が生き生きしてくると思います。