先日、当校ワンズウィルの大野宏明先生のDTMレッスンを見学させて頂きました。

レッスンの中で、『どうやったらアーティストへの楽曲コンペで自身の曲を決められるか?』という議題になりました。

メロディーや編曲、音質含め良い曲に越した事はないのですが、いくら良い曲でもある条件を満たしていないと楽曲コンペは決まりにくいという内要でした。

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いくら良い曲でも、条件を満たしていないとコンペは通りずらい

    楽曲コンペで決まりやすい曲の5つの条件とは?


  1. イントロからサビ終わりまでの1コーラスを1分30秒以内におさめる。(長いとそれだけで却下される事が多い)
  2. イントロは極力短く。
  3. 仮歌に一番手間隙をかける。(どんなに良い曲でも仮歌の善し悪しで印象が相当変わります)
  4. サビ始まりの曲はAメロBメロを極力短くする。
  5. どこかにインパクトのある部分を取り入れる。

という5つのポイントが挙りました。

コンペは沢山の楽曲が集まりますので、ただ曲が良いというだけではなかなか結果に結びつかない現状があります。

作っている本人はイントロや様々な所まで色々意識して作っていますので、このポイントは意外に見落としがちな部分かも知れません。私もレッスンを見ていて「なるほど、確かに!」と思いました。

レコード会社や音楽制作会社など、曲を集めている担当者は100曲単位の曲を聞いていたりします。その中で光るものがなくては勝ち残ることは出来ません。

聞く側の立場を想像するとイントロが長くてなかなかメロが始まらない曲などは、聞いていてちょっとフラストレーションを感じるのも理解できますよね。

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音楽業界の楽曲コンペの現状

レコード会社の楽曲コンペは、昔はピアノやギター伴奏のみの簡単なデモでもコンペは通ったものです。特に大御所の作曲家さんはそういうデモが多かったです。

しかし今や本番CDと同様のアレンジや音質クオリティーがなければ採用されにくいのが現実です。シンセメロではなく、キチンと上手い歌で録音されてるのも当たり前になっています。

でも「これは正しい姿なの?作曲コンペなのに。」とお思いの方も多いはずですよね。確かにその通りだと思います。

レコード会社の担当者の【音楽理解力と想像力の欠如】が原因なのではないのか?と感じることが私は多々あります。

私もレコード会社から音楽制作を依頼されて、良く楽曲を集めたりするのですが、レコード会社や事務所の方との楽曲決定会議で、シンセメロの曲や、アレンジが完全でない曲を流すと、「良くないね~、次の曲かけて」などという会話が良くあります。

私は「おいおい、ちょっとまって。これ良いメロディーなのに~」というジレンマが良くあります。

しまいには、「今回のお題(曲集めのテーマ)に、この歌は合わないね~、次次」などど、見当違いの発言をする方もいらっしゃいます。

サウンド重視の曲が多くて、良いメロディーの楽曲が世の中で減っている要因でもあるかもしれませんね。

しかしこれが現実で、レコード会社の制作や宣伝担当、アーティストマネージャーや事務所の社長の合意がなければ、曲は採用されません。これにタイアップなどが絡んでくるとクライアントの要望も加味されます。

※キチンと音楽を理解し、聞く耳を持っているレコード会社の方も私の周りにはたくさんいることも追記しておきます。

少しでも楽曲が採用されやすいよう、作家は考えなければいけないのだと思います。

コンペ(楽曲プレゼン)に参加する機会がある方は是非上記の5つのポイントを参考にして頂き、楽曲採用を勝ち取ってください。