自分でTD(ミックスダウン)をする時に、とりあえずよく分からないけど、プラグインソフトにあらかじめデフォルト設定されている値をそのまま使ってEQやコンプを掛けている、、、というEQやコンプに神頼み的な使い方をしている人が多いと思います。
正直、私も最初はそうでしたのでその気持ちもよくわかります。
今日は中でもEQについて簡単に触れたいと思います。
リバーブやディレイは効果を大きく実感できるため、なんのために掛けているのか?を理解した上で使用できていると思います。
しかしEQとなると作りたい音の明確な答えを出すのが少々難しくなるのも確かです。
また初心者にありがちですが、TDをするにあたり音の尖った部分を削って、平淡な音や差し障りない音にしてしまうのはNGです。
EQは尖った部分をドーンと強調する
EQで各楽器の音をどのような方向に持っていったら良いのか?
それはずばり、各音の立体感と存在感を際立たせる方向です。つまり尖った部分をドーンと強調するのです。
私が親しくお付き合いさせて頂いているSony Music Studio所属のあるベテランエンジニアの方は、
『とにかくEQは常識にとらわれず、聞いた感じでここぞと思ったところを大胆に上げてみることが大切』
とおっしゃってました。
実際にその方に私のアレンジ作品をミックスダウンしてもらった時に、とても華やかで存在感のある個々の楽器、そしてボーカリストの歌も表情豊かな作品に仕上がっていたんですね。
そこでどんなEQをしているのか確認したところ、大胆に強調したい部分をもうこれでもかというくらい上げて、邪魔な部分はバッサリとカットしていたんですね。
「なるほどー」と思いました。
ボーカリストによって声質も様々ですし、個々の楽器の音色や録り音によって音質もそれぞれ違うので、EQにおいてどこの帯域を上げる下げるとかは一概には言えないもの確かです。
自分の聞いた感じを重視するのは大切だと思います。
とりあえずイメージとしては、EQで各音の存在感をとことんアップさせて、ドーンと力強い音を作り上げてみて下さい。
それらの音をMIXしていくと楽曲全体から存在感と力強さを感じるが出来る作品に繋がります!
厳密には上記の説明では大雑把すぎて、理論に基づいた細かなEQをするレコーディングエンジニアの方々には怒られそうですが。
ただまずは
恥じらいを捨てて、自分の耳で聞いた感覚を信じて、ドーンっというイメージで!作ってみて下さい。