先日、アルトサックスの録音を行いました。
録音はマイクにNEUMANN U87 Aiを使用し、マイクプリはCHAMELEON LABS 7602 mk2 Toneflake Custom、コンプにUNIVERSALAUDIO 1176LNを使用して行いました。
楽曲は歌もののポップスだったのですが、歌の合間にサックスが入るとそれだけでファンキーでとても躍動感溢れる楽曲に様変わりしました。
今日はそんなサックスについて少し説明したく思います。
サックスは1840年頃にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案されたので、サックスフォーン(Saxophone)という名前になったそうです。
ジャズやポップス、ロック、クラシックなど様々なジャンルで用いられ、特にクラシックではソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4本でのサクソフォーン四重奏といわれる合奏形態が有名です。
意外と知られていないのですが、サックスは金管楽器ではなく木管楽器になります。
- サックスの主な種類
- ソプラノサックス
- アルトサックス
- テナーサックス
- バリトンサックス
※厳密にはピッコロ(ソプラノよりさらに高音)やバスサックス(バリトンより低音)、コントラバスサックス(バスサックスよりさらに低音)他、様々な種類がありますが、現代ではほとんど見かける事はありません。
その中でもみなさんがポピュラーミュージックなどでよく耳にするのは、アルトサックスかテナーサックスの音色です。
主観的な説明になってしまいますが、
- アルトサックス ⇒ 女性の声
- テナーサックス ⇒ 男性の声
に近い感じがします。
※声楽的にも女性の低い声はアルトサックスの帯域と重なり、男性の高い声はテナーサックスの帯域と重なります。
奏者の視点では、アルトサックスは「ファンキー」、テナーサックスは「シブい」という表現をしておりました。
また、あくまでもアルトサックスを得意とする奏者の話なのですが、アルトサックスとテナーサックスはマウスピースの大きさもそれほど変わらず、どちらもそれほど差はなく吹けるようで、両方を得意とする奏者も多いそうですが、
- ソプラノサックス ⇒ マウスピースが小さくコントロールしにくい
- バリトンサックス ⇒ 大きいので息づかいが難しい(肺活量が多い)
という意見もありました。
サックスがメインの有名曲をいくつかあげますと、ワンズウィルミュージックスクール講師で作曲家・アレンジャー大野宏明氏の叔父でもある大野克夫氏の「太陽にほえろ!」メインテーマや、「名探偵コナン」メインテーマが有名ですね。また、大野雄二氏の「ルパン三世」 メインテーマもサックスメインの楽曲として有名です。
どの曲もやはりサックス特有のファンキーさやシブさもあり躍動感溢れる楽曲ですよね。
打ち込みで表現する事も不可能ではありませんが、やはり生の人間味溢れるサックスサウンドはグルーブ感や深みが違います。
ご自身で作曲や編曲をしている曲にサックスを使用してみることで、アレンジの幅も広がり、楽曲にまた新しい命が吹き込まれると思います。
是非、ファンキーさや躍動感が欲しい楽曲にサックスアレンジも試してみることをお勧めします。
サックスとは違うけど収録の時の演奏姿を映しているみたいだけどこれはなんでです??
いつもボーカル請負人をご覧になって頂き誠にありがとうございます。
返信が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
この写真は歌ものの楽曲をレコーディングした際、我々のスタジオでアルトサックスを録音した時のものです。
今後ともボーカル請負人をよろしくお願い致します。