こんにちは、ワンズウィルミュージックスクールの下田です。昨日はスタジオにレコーディングエンジニアの上條直之さんをお招きし、打ち合わせ & 音作りの方法などいろいろ<と談議ををさせて頂きました。
上條さんは平井堅、鈴木雅之、The GazettE、東方神紀、米倉利紀、オリジナル・ラヴ 他、様々なジャンルの超一流アーティストのレコーディングエンジニアとして活躍されているスーパーエンジニアです。
2台のMacをリモートしながらミックスチェック
打ち合わせ後に、僕がミックスダウン(TD)をしている作品のPro Toolsデータを開き、音作り談議で(かなり真剣に)盛り上がりました。
2台のMacをリモート設定し、2人掛かりで操作しています。
エンジニアによっても各楽器のEQで強調する帯域や、コンプのかけ具合、空間系エフェクトの設定は様々で、違いがあるのは当然なのですが、やはり上條さんの音に対する着眼点はかなり勉強になります。
エンジニアリングの基本を押さえつつも、楽曲の方向性を十分に理解したそのサウンドメイクは音楽的で本当に素晴らしいのです。
数々のCD作品に携わってきた豊富な経験と知識があるからこそなせる技なのだと思います。
ボーカル録音時のマイクプリアンプ・コンプの設定
次に話題はコンプやマイクプリアンプ(ヘッドアンプ)に移りまして、上條さんが歌を録音する際におこなう具体的な設定方法についてお伺いしました。
ボーカリストの声質(響きある声・こもり気味な声)によって、UNIVERSAL AUDIO 1176のAtackやReleaseタイムを変えてレコーディングするという話には、思わず「なるほどー」と言葉が出てしまいました。
上條さんも所有するマイクプリ Chameleon Labs Model 7602 mk2 Toneflake Custom-stage2の音質を最大限に引き出すための設定の仕方は、とても新鮮でした。
それと、何故上條さんは今まで使っていたマイクプリを、Neve 1073からTonefkakeカスタム Chameleon Labs Model 7602 mk2 に何故乗り換えたのか?という話もとても興味深かったです。
(話はそれますが、上條さんと当校ワンズウィルの中山は、そのマイクプリを製作したカスタムエンジニアとして有名なToneflake代表の佐藤俊雄さんと昔ながらの音楽制作仲間なのです。
ワンズウィルのスタジオのモニターアンプも佐藤さんにカスタムしてもらってます。)
ご覧のとおり、ツマミはそれほど多くはないにも関わらず、些細なツマミの調整で、本当に色々なキャラクターの音質に変貌します。
かなり刺激を頂き、早く次のレコーディングがしたくてたまりません。
その後は、お魚談議
その後、スタジオ近所にある「魚金」という魚貝の美味しいお店で打ち上げです。ワンズウィルミュージックスクールの講師陣は中山をはじめ魚には本当にうるさい(笑)集団なのですが、ここの魚は美味しいのです。
「これは天然ものの味がする」 「この時期のニシンの刺身は脂がのっていて甘みがある」など、魚談議も真剣です。
またこの店は他ではなかなか手に入らない日本酒も楽しめるのです。私はそれほど日本酒は得意ではないのですが、この日飲んだ「獅子の里」という石川県の純米吟醸はとても飲みやすくて美味しかったです。
しかし酔ってくると味覚も酔ってきますので、だんだん緩~くなってきます。
最終的にはフカヒレの炒め物を食べながら中山は「この炒め物に入っている春雨がおいしい!」 と、フカヒレに対して失礼な発言までも飛び出します。
魚談議は明け方まで大いに盛り上がりました。上條さんお疲れさまでした^^;