最近の体験レッスンでよく「早く歌が上手くなりたいのですが、そのためにはボイストレーニングとレコーディングレッスンではどちらを集中的に受けたらよいですか?」と聞かれる事があります。

野球やサッカー等で例えるとわかりやすいのですが、素人がいくらピッチング、バッティング、シュートの技術(実戦)だけを学んでも、150キロの玉は投げられないし、両翼100メートル越えのホームランを打ったり、プロのキーパーをかわしてのゴールは出来ませんよね。

それらを可能にするには、技術だけでなくそれに準じた筋肉(基礎)が必要なのです。

かといって筋肉だけをつけても技術が無ければボールを捉える事もできず、無意味となります。基礎と実戦の両方が大切ですよね。

上記をボーカルレッスンに例えると、少し強引ですが、

  • 筋肉(基礎) = ボイストレーニング
  • 技術(実戦) = レコーディングレッスン

となるでしょう。

やはり歌についてもスポーツと同じで基礎と実戦をバランス良く学ぶ事が歌上達の最善の近道だと考えています。

しかし、実際にボイストレーニング(発声法)の成果というのは、筋肉トレーニングと同じで1日や数日やったところですぐには劇的な変化はありません。

レッスンに来た時だけトレーニングすれば良いのではなく、

日頃から自宅等でも少しずつ時間を作って頂き、発声に必要な顔や舌、喉の使い方と、それに準じた筋肉を鍛えることが大事なのです。

※よくボイトレで言われる腹筋を鍛えるということではありません。

人それぞれ基礎がどれだけ身についているかは違います。

  • 発声がまだきちんと出来ていない方 ⇒ ボイストレーニング中心に
  • 発声がある程度身についている方 ⇒ レコーディングレッスンを中心に

レッスンを行うのが効果的です。

ただ、「私の発声は正しいの?」と半信半疑の方も多いでしょう。その場合はまず、自分の歌を第三者(歌が上手い方や、出来れば音楽にたずさわるプロ)に聞いてもらう事をオススメします。

ひとりで判断するのは誰でもそうだと思いますが、難しいものですよね。

当スクールでは、体験レッスンで、皆様の歌(声)を客観的に判断し、基礎(ボイトレ)と実戦(レコーディングレッスン)のどちらを重点的にレッスンした方が良いかをアドバイスさせて頂いております。