今回の音のいいアルバムは女性Jazzボーカリスト、ステイシー・ケントの仏Blue Note移籍第1弾アルバム【Breakfast on the Morning Tram】です。

全世界で33万枚以上のセールス、フランス国内のみで15万枚を超えるセールスを上げ、商業的にも大成功したこのアルバムはベスト・ヴォーカル・ジャズ・アルバム部門でグラミー賞ノミネートされています。

ステイシー・ケントは飾り立てたフェイクに走ることはなく、とても素直な歌い方が好感のもてる実力派ボーカリストです。

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Stacey Kent(ステイシー・ケント)

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≪BIOGRAPHY≫
1997年のキャンディド・レーベルからデビュー以来、日本でも高い人気を誇る女性ヴォーカリスト。米ニューヨーク出身、英ロンドンを拠点に活躍しながらも、2007年ブルーノート・レコードと契約。キュートな歌声と知性が渾然一体となった彼女の作品は、これまで世界各国で大きな話題を呼んでいる。又、2009年にはフランスにて2009年芸術文化勲章“シュヴァリエ(騎士)”授章するなど、名実ともに今、最も旬な女性シンガー。夫君は彼女の音楽監督でもあるサックス奏者のジム・トムリンソン。

[heading style=”1″]Stacey Kent (ステイシー・ケント)
【Breakfast on the Morning Tram】[/heading]

Stacey Kent(Vocals), Graham Harvey(Piano,Fender Rhodes), John Parricelli(Guitar),
Matt Skelton(Drums,Percussion),  Dave Chamberlain(Double Bass),
Jim Tomlinson(Producer,Arranger,Flute,Sax (Alto),Sax (Soprano),Sax (Tenor)),
Curtis Schwartz(Engineer,Mixing,Mastering)

・ナチュラルでとても品あるステイシー・ケントのヴォーカル。
・ヴォーカルの”息づかい”や”間”、”抑揚”に合わせて決して邪魔をしないミュージシャンの演奏。

夫でありプロデューサーのJim Tomlinsonはその2つを見事にコントロールし、そのシンプルな アレンジはステイシー・ケントの歌を最大限に生かす為に構成されています。

レコーディングからミックス、マスタリングまでをこなすCurtis Schwartzの音作りも秀逸です。歌の表情・空気感を見事に録音し、楽器本来がもつ自然な音を奏でています。
ボーカルを中心に据えたミックスはとても音のバランスが非常に良いです。

この様に最近私の周りにもマスタリングまで1人で全てこなすレコーディングエンジニアが増えてきましたが、それが良くでる場合と、そうでない場合があるように思えます。
やはり専門職であるマスタリングエンジニアはレコーディングエンジニアとは違うスキルが要求され、最終的な音作りは音質や音楽性にかなり影響します。

しかしこのアルバムはそれが良い方向に現れいて、エンジニアが録音・ミックスをしていく上で目指した音が、そのままマスタリングにも反映されているんだろうと感じます。
クリアだけれども、変に押しつけがましくなく、気負いがないサウンドに仕上がっています。

1曲目の【The Ice Hotel】はピアノのフレーズが印象的な、とても綺麗でメロディアスな楽曲です。ピアノの音もとても抜けが良く、しかも柔らかく優しい響きです。
心地よいです。

2曲目の【Landslide】 を始め、このアルバムのアコースティックギターの音もとても自然で耳触りがよいです。

ノラ・ジョーンズの成功以降、Jazzといってもポップスに近いアルバムは多く見られますが、まさにこのアルバムもそのような音楽を好む方にうってつけのアルバムに仕上がっていると思います。

作曲家・音楽プロデューサーの中野雅仁氏に「素晴らしい女性ボーカリストですよ」と紹介されて以来、私もステイシー・ケントの歌に魅了されてます。

アルバム試聴

【The Ice Hotel】
【Ces Petits Riens】
【I Wish I Could Go Travelling Again】
【What A Wonderful World】

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