ワンズウィルミュージックスクールでは体験レッスンを受けて頂いた方に、ご希望で「歌の診断」を行っています。

歌の診断とは


歌をレコーディングして「あなたの弱点や長所」を講師が分かりやすく解説し、上達するための秘訣をアドバイスしています。何が原因で上手く歌えないのか?、そしてどんなトレーニングがあなたにとって最も効果的なのか?を理論的にご指導します。

その際、「歌レベル診断書」をお渡ししています。チェックするポイントは以下の項目です。

    歌・レベル診断・チェックリスト

  • 音程
  • 発声
  • リズム
  • 歌唱テクニック(節回し、しゃくり、ビブラート 等)
  • 呼吸(腹式呼吸、息継ぎ 等)
  • 表現力(抑揚、ニュアンス 等)
  • 響き
  • 滑舌

レコーディングをして、こと細かに歌をチェックする目的

自分の発声や歌い方がどうなっているのか?を正しく認識してもらうため

です。

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歌の問題点を知る重要性

では何故?、自分の歌を正しく認識する必要があるのでしょうか?それは

発声や歌い方の問題点に気づかないままでは、いくら練習をしても上達できないから

です。

録音した歌を、後から冷静に聴いてみると

  • 音程とリズムが思ったよりも悪い。
  • 発声練習では響きのある声が出せるのに、実際に歌うと喉が締まっていた。(特に高音など)
  • 抑揚やしゃくり、リズムの取り方などが上手くできておらず、一本調子になってしまい歌に表情がない。

など、自分ではしっかり歌っているつもりでも、実際には出来ていないことがとても多いんですね。この様に、

録音した歌を聴いてみると、自分の問題点(ウィークポイント)が手に取るように分かります

当校ワンズウィルの体験レッスンに来られる方は、初心者の方も多いので、もちろんレコーディングは初めてという方ばかりです。ですから「自分がどんな声でどう歌っているのか?」を聞いたことがない方がほとんどなんですね。

すると、「レコーディングして初めて知りました。私がこんな歌い方をしてたなんて…」と、自分のイメージとはだいぶかけ離れていることに気づきます。「私の歌ってこんなにひどかったの」と驚く方も少なくありません。

自分の歌を聞いて「こんなに酷いとは」と驚く男性

ショックをうけるかもしれませんが、しかし、弱点に気づくことは、まずは上達への第一歩なのです。

見落としがちな自分の歌の問題点

では、具体的に歌のどんな問題点に気づいていないのか?ケース別に述べてみたいと思います。

ケース1:間違った発声をしていることに気づいていない

本やネットで独学でボイストレーニングの知識を学んで、発声練習をしている方は多いと思います。ただ、あいまいな知識のまま、発声トレーニングをしている方が多いのもまた事実です。

経験から申しますと、

当校に体験レッスンに来られる方の実に70%以上の方が、間違った方法で発声をしています。

何となく理解したつもり、それが一番危険なんですね。変な癖がついてしまい、これを矯正するのはなかなか大変です。

正しい発声は、口内や声帯周りの筋肉の微妙なコントロールや身体の使い方を要求されます。

ボイストレーニング知識は文章で読んで学ぶことが出来ても、それが実際に理論通りに筋肉を動かし、正しく発声が出来ているかは別の問題です。

プロのボーカリストでさえ、間違った発声をしていることがあるほど、簡単なものではありません。やはり発声の専門家であるボイストレーナーに、筋肉や身体の使い方をチェックしてもらい、声をチューニングしてもらうのが賢明でしょう。

ケース2:いざ歌うと、発声練習のように声を出せない

例えば、腹式呼吸。発声練習をしている時は正しく腹式呼吸が出来ても、いざ歌う時には胸式呼吸になってしまう方はとても多いです。

また、いつもはリラックスして声が出せるのに、実際の曲を歌うと声帯周りに変な力みが生じ、喉を絞めてしまう(特に高音)、など。

この様に、

ボイストレーニングをしている時の声が、歌う時に反映されていないことに、気づいていないのです。

発声が良くても、それが歌に生かされなければ意味がありませんよね。

ケース3:歌の良し悪しを正しく判断できていない

実は「音程が悪いから良くしたい」とおっしゃる方の多くが、

自分が歌った「音程が合っているのか?間違っているのか?」を判断できていません。

例えば録音した歌を聴きながら、「このワンフレーズの中で、音程がずれている音を教えて下さい」と問いかけるとします。すると

  • 大幅に外している音程は指摘できても、少しずれている音程は「正しい音で歌っている」と答えてしまう
  • 正しい音程で歌えている箇所を「低く歌っている」と感じてしまう

など、正しく音程を聞き分けることが出来ない(判断できない)方は意外にも多いのです。

この様な状態で音階トレーニングを繰り返しても、基準音に対して間違った音で歌ってしまい、結局は音程練習にならず、変な音感が身についてしまう危険性があります。

また、「リズム、滑舌、節回し」などについても同じく、自分では正しく判断できない方はとても多いです。

これらは自分の歌をしっかり聴いて確認することが、極端に少ないのが原因のひとつと言えます。

歌の現状を把握できていない人、問題点に気づいていない人は意外に多い

「今歌った歌がどうだったのか?」を瞬時に聞き分ける能力を身につけることは、歌が上手くなるにはとても重要な要素

になります。

参考に上手いボーカリストは耳が良い ~耳を鍛える重要性~の記事も読んでみて下さい。

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問題点は第三者に助言してもらった方がベター

ただ初心者の方などは、上記に書いたように、歌を聴いても何がどうなっているのか?良し悪しを聞き分ける能力がない方がほとんどでしょう。

「弱点や長所」を自分が勝手に判断するのではなく、第三者に客観的に解説してもらうことで、歌の問題点を正確に理解できるようになります。

またこの第三者は、歌の良し悪しを聞き分けることが出来る上級者である必要があります。でなければ正しいジャッジは望めません。

【良い歌は細部に宿る】でも書くましたが、最初は何が悪いのか理解できなくても、こと細かに説明されていくうちに、「自分の歌の弱点や問題点」に気づき始めます。

ですから当校ワンズウィルの体験レッスンでは、レコーディングして、自分の歌を何度も聴いてもらうようにしているんですね。そして【歌の診断】をして差し上げるのです。

「自分の発声や歌い方を正確に知る」ためには、何と言っても「歌をレコーディングすること」が最も効果的です。

歌の問題点を知ることは、上達への第一歩

そして「強化すべきポイント」が明確になることで、これから重点的にトレーニングすべきことも分かってきます。それら課題を一つ一つクリアして弱点を克服できた時に、歌唱力がアップ出来ます。

歌の弱点を正確に知り、歌唱力アップ【レッスン解説】の記事もご覧ください。当校の生徒さんが自分の弱点を認識して上達していく様子について書いています。

このように「歌の現状把握」は上達への第一歩になります。

録音した歌には、上手くなるためのヒントが満載なのです。