先日のブログ【コードの響きが美しいのは倍音に秘密がある】で、音の倍音にはコード構成音が必ず含まれているという説明をしましたところ、沢山の方々からの反響がありました。

倍音に含まれるコード構成音というのは正確にはメジャーコードの3和音コード(トライアド)や4和音コード(テトラッド)の構成音です。

マイナーコードが寂しく悲しい響きだと言うことは承知の事だと思いますが、これも大きく捉えれば倍音成分と関係があるのです。

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【マイナーコードが寂しく悲しい響きに感じる事】と【倍音との関係】

具体的なメジャーコードとマイナーコードの違いは、ルート音から3度上の音が長3度か短3度かの違いになります。

これは私の考えですが、マイナーコードの構成音である≪短3度の音≫は≪ルート音の倍音成分≫に含まれていない為、本来のナチュラルな響きが損なわれます。

全く違う音という訳ではなく、半音違いという言うならば「おしい」違いなのです。

ここが、悲しさや寂しさを作り出している理由だと考えられます。

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【テンションコードが変わった独特な響きな事】と【倍音との関係】

同様にテンションコードが変わった独特な響きを奏でるのも、ルート音の倍音成分には無い音が鳴っているためです。

つまり

【マイナーコードもテンションコード】も【ルート音の整数倍ではない周波数が含まれている】ため、独特な響きがするのです。

以前のブログ【テンションコードの法則】でテンションノートはコードトーンに解決しようとする働きがあるという説明をしました。

同じくsus4(サスフォー)も長3度に解決したい性質があります。

これらの特性はメジャーコードがルート音の整数倍の倍音成分で構成された一番ナチュラルな響きのコードであるため、コードトーンに解決したいということから生まれるのでしょう。

上記の通り、コードの響きは倍音の成分と大きく関わっていると言えそうです。