今回もPro Tools 8以降に標準で付属している【Boom】というリズムマシンを紹介したく思います。

Boom
Boom           ※クリックで拡大

[box title=”Boom” color=”#96ce16″]古典的なリズムマシン風のインターフェースを再現した、リズム音色+ステップシーケンサー内蔵のインストゥルメントです。
テクノやエレクトロサウンドに最適な10種類のリズム音色を組み合わせ、16ステップシーケンサーによるリズムパターン作成が可能です。[/box]

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リズムパターンの作成方法

EDIT MODEスイッチ
EDIT MODE スイッチ

リズムパターンを作成するには、ウィンドウ左下のEDIT MODEスイッチをPAT SELに切り替えます。

EDIT MODEスイッチの右側にある1〜16のボタンを使って16種類のリズムパターンから好みのパターンを1つを選びます。

STARTボタンをクリックしリズムパターンを視聴してみて下さい。


1〜16のボタン
1〜16のボタン  写真は音色のKICKを選択

音色名(KICK、SNAREなど)のボタン(写真は音色のKICKを選択)をクリックすると、今度は1〜16のボタンが小節のステップ(16ビート)に変わります。
(クリックした音色が鳴るステップが赤く表示されます。)

1〜16のボタンをクリックすると、小節内のステップを選び直す事ができます。

少々わかりづらいのですが、1小節間に16分音符が1〜16のボタンで16個並んでいるとお考え下さい。
※16個のボタン全部を押すと1小節間16分音符がずっと鳴っている状態になります。

1と5、9、13のボタンが 拍の頭になります。
※写真と同じ状態だと4分音符が4つ鳴ります。

必然的に奇数のボタン(1、3、5、7、9、11、13、15)を押した場合は8分音符で鳴ります。

またボタンを複数回クリックすると、ランプの照度が変化し音色のベロシティーを3段階調節できます。

作成したリズムパターンの調整

LEDマトリックス
LEDマトリックス

作成したパターンは、ウィンドウ左側のLEDマトリックスに表示されます。

このセクションの上部にあるCOPY/CLEARボタンでパターンの複製や消去が行なえます。

下部にあるツマミでそれぞれ

  • SWING ⇒  リズムの跳ね具合の調節
  • VOLUME⇒ 全体の音量
  • DYNAMICS⇒ アクセントに対する感度

を設定できます。

SPEEDセクション
SPEEDセクション

リズムパターンのテンポは曲のテンポに追従しますが、START/STOPボタンの右側にあるSPEEDセクションで、スピードを2倍(×2)、当倍(×1)、半速(×1/2)のいずれかに設定できます。

また、SPEEDセクション右側の3連符が表示されたボタンでシャッフルにすることも可能です。

DRUM音色の切り替え

DRUM音色自体を切り替えるには、ウィンドウ左下にあるDRUM KITをクリックし表示されるプルダウンメニューから好みのKITを選択します。

音色名ボタン
音色名ボタン

KICK、SNAREなどの音色名のボタンの上にあるプルダウンメニュー(写真ではDANCE1となっています)を使って、個々の音色を変更する事も可能です。

それぞれの音色は音色名ボタン上部にあるツマミで

  • PAN ⇒ 左右の出力バランスの設定
  • LEBEL ⇒ KIT個々の音量
  • TUNE ⇒ ピッチの設定
  • DECAY ⇒ 減衰時間のコントロール

をそれぞれエディットすることができます。

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個人的な使用感

昔のリズムマシーンのように操作を直感的に行なえるため、素早く好みのリズムパターンを作る事が出来ますので、扱いに慣れていない初心者にはもってこいのリズム音源ソフトだと思います。

個人的にはもう少し音色の選択枠が増えたり、個々の音色をインストゥルメント上で細かくエディットが出来たらよいな〜と思う事もあります 😐

また、16分音符より細かい音符が使えない(昔のリズムマシーンもほとんどそうなのですが、、、)という点も腑に落ちない感もあります。

ただ、それらを改善する事により複雑化して直感的に扱えないソフトになってしまうので、これはこれで「扱いやすい手頃なソフト」と割り切って使用しています。

最終的に出来上がったパターンは、音色のSOLOボタンを使用し個々の音色一つ一つをAudioに取り込みむことで、Pro Tools上で細かく作業をすることも出来ますので僕はそのように使用しております。

使い方次第で音やリズムパターンの幅も広がりますので是非工夫して使用してみて下さい。

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