今回はVocal録音時やシンセ音源などをアナログ入力する際のマイクプリアンプ(ヘッドアンプ)の入出力レベル設定について、基本的なことを説明したく思います。

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オーディオインターフェースへの入力レベル  ⇒  ピークレベルの7〜8割で

オーディオ信号の流れは、スタジオ録音の通常の設定ですと

音源 ⇒ マイクプリアンプ ⇒ コンプレッサー ⇒ オーディオインターフェース

になりますが、

オーディオインターフェースへの入力レベルは、ピークレベルの7〜8割辺りがベスト

だと考えています。この点に関しては多くの皆さんも理解し、そのように行っていると思います。

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マイクプリアンプの出力  ⇒  MAXに近くて良い

コンプレッサーからの出力をピークレベルの7〜8割に調整するには最初のマイクプリアンプ含めいくつかのつまみをうまい具合に設定しなければなりません。

どこのゲインを上げてどこを下げれば良いのか迷ってしまう、もしくはわからないからインプットもアウトプットも全て6時設定(時計の針に見立てた半分位の設定)にしている人も多いようです。

上記の設定だとSN比も悪くなり、せっかくのマイクプリアンプのキャラクターも半減してしまいます。

マイクプリアンプやコンプレッサーの性能をフルで発揮させるには

マイクプリの入出力レベル
なるべく適正レベル(ピーク時の7〜8割)での入力を心がけ、コンプレッサーに送るOUTPUTレベルは極端に言うとMAXでよい

ただ、ボーカル録音時等では、コンプレッサーへの入力バランスの微妙な調整が出来るくらいの余裕は残しておきたいので、私の場合はマイクプリのOUTPUTレベルはMAXの95パーセント位で使用しています。

マイクプリ Universal Audio 2-610 Input Output レベル設定
マイクプリ Universal Audio 2-610 入出力レベルの設定

それを元にさらにコンプレッサーのスレッショルド値との兼ね合いでINPUTレベルとOUTPUTレベルを調節し、最初に書いたように適正レベルでオーディオインターフェースに入力します。

是非、この部分の設定が曖昧だった方は試してみて下さい。

ワンズウィル 下田 義浩