歌う上で感情表現はとても大切です。

発声をある程度学んでいる中級者以上の方はだんだんと歌に感情をのせられるようになってきます。しかし

感情表現はバランス良く出し入れしないと、聞き手に『くどい』と感じられてしまうこともあるので注意が必要です。

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歌の感情表現とは

  • 歌頭の節の入れ方
  • しゃくり
  • 声の強弱
  • ビブラート
  • 語尾のニュアンス

など、様々なテクニックを用いてボーカリストは歌に表情をつけていきます。

中級者以上の方は歌に感情を込めるときに、ボイストレーニングで身に付いた発声をこれ見よがしに歌の中で表現しようと、これらのテクニックを必要以上に駆使しすぎてしまうことがあるんですね。

伝えようとする気持ちが先行するからか、無意識にそれらの感情表現が増えてしまっているのかもしれません。

ただやりすぎることで、歌の全部が濃くなってしまい、本当に強く思いを伝えたい箇所も変化無く聞こえてしまいます。

歌っている最中は本人はテンションも高ぶっているため、なかなかそこに気づくのが難しいようです。

何事も全てやりすぎは禁物で、出し引きは大切です。押しっぱなでは相手に引かれてしまいますよね。

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1曲を通して、どう歌うのかをきちんと作り込むことが大切

自分の歌を録音して客観的に聞いてみて、感情表現が多すぎてリスナーに聞きづらくなっていないか?を冷静にチェックして、どこを強く表現するのか?譜面や歌詞カードに書き込むことをおススメします。

ここぞというところに的確に、バランス良く感情表現を入れることで、聞き手にとっても心地よく、ボーカリストの思いが入り込んでいきます。

以前から自分の歌を録音し確認する大切さを書いてきましたが、感情表現については特に、客観的に聞いてみることで気づくことは沢山あると思います。

この感情の入れすぎというのは、自分では意外と気づかずにやりすぎてしまっていることが多いものなんですね。

押しっ放しではなく、引きの美学も学んでみてください。

ワンズウィル 中山 雅生