DTMを進めていく上で考えなければならないものの1つに、プラグインソフトの選定があげられます。プラグインのバリエーションを増やすことで、今までとは違ったサウンドクオリティーを手に入れる事が出来るようになります。
プラグインが作品の音質面でのクオリティーを決定づける
今やDAWソフトは性能上、さほどの差がないように感じます。シーケンス機能や録音機能など、その人自身の使いやすさで選んでも良いのかもしれせん。
ただ、ソフトシンセなどの音源やプラグインなどのエフェクターのクオリティーは、そのまま作品の音質の差として影響してくるので、ワンランク上のサウンドを手に入れたい場合、大切な要素になってきます。
その中でもリバーブ、コンプ、EQの質は非常に重要になってきます。
Pro Toolsやcubaseに標準で内蔵されているプラグインも悪くはありませんが、 WAVES、SOUND TOYSなど業界標準のプラグインが存在します。
写真にあるプラグインはWAVESのGOLD bundleといって、30種類くらいのプラグインが入っていますので、単体で購入するよりもかなりお得感があります。Nativeですと今では3万弱で購入できます。(2015.6月現在)
他にも値段やプラグイン数も様々なbundleが売られていますので、ご自身の予算に合うものを選んでいただければと思います。
ちなみに私もWaves GOLD bundleはもちろん所有しています。他にもいろいろと高価なプラグインも所有していますが、GOLD bundleだけでやりたい事のほとんどを網羅できてしまい、これだけで何ら問題がないような気がします。私の周りのレコーディングエンジニアも同じような事を言ってます。
プラグインを多様するとPCへの負担が増える
また、高品位なエフェクトを使いすぎると、native環境ですとPCに付加がかかりすぎてしまったりと頭を悩ます問題があります。つまりPCが重くなり、動きが遅くなったり、止まってしまったりします。これでは快適に音楽制作ができません。
しかしそんな場合、PCのCPUに負担をかけず作業ができる ProTools | HDであればさほど問題にはなりません。HDは音声処理を専用のDSPで行うTDMシステムにあります。これによりPCへの負荷の軽減、安定動作、超低レイテンシーというメリットがあるからです。
ただ ProTools | HDでシステムを組むと200万以上かかってしまうので、そう簡単には手が出せないですよね。
そこでDSPチップを内蔵したTC ElectronicのPowerCoreやUNIVERSAL AUDIO のUAD-2等のハードウェアDSPプラグインというものがあります。
これらはハードウェアエフェクトに内蔵されたDSPでプラグインを処理するためProTools | HD同様にPCに負荷をかける事無く高品位なプラグインを使用する事ができます。
私自身も以前、MOTU Digital Performerを使用していた時期に上記のPowerCoreを使用しておりましたが、リバーブからトータルコンプまで、デジパフォの付属プラグインよりも数段レベルも高く使いやすかった覚えがあります。特にPowerCoreのコンプはかかり具合がとても気に入っていました。
でも今考えてみると、作曲編曲・打ち込みのシーケンス部分を除いたミックスや音作りの面では、DAWソフトとしてはDigital PerformerよりPro Toolsの方が数段上のような感覚はあります。
またプラグインにはVSTやAU、RTAS、TDMなど対応フォーマットがあり、使用できるソフトが異なるため、ご自身の使用しているソフトで対応しているものなのかを良く調べる必要があります。
是非、ご自身の環境に合ったプラグインを選んでいただき、ワンランク上の作編曲、ミックスダウンを目指していただきたいです。