先日のブログ【初心者のためのPro Tools Expressの使い方 〜マイク録音の設定と接続〜】では、Pro Tools Expressでのマイク録音の為の準備までご紹介しました。

前回の説明でMboxにマイクを接続し、Pro Tools Expressへの音声の入力を設定するところまで出来ました。

今日はその続きで、初歩的な≪ボーカルの録音方法≫を紹介したく思います。

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入力レベル / モニターレベルを調節する

Mboxには簡易的なマイクプリアンプが搭載されています。

Mboxのマイクプリ
Mboxのマイクプリ

  • Gain ⇒ 音声の入力レベルの調整が出来ます。
  • sft-limt ⇒ onにすると、強い入力信号に滑らかなリミッター(制限)を適用します。
  • Front /Rear ⇒ このボタンはチャンネルごとに、フロントパネルインストゥルメント入力(TS)か、リアパネルマイク / ライン入力(XLR/TRS コンボ)のいずれかを選択できます。

※前回のブログ【〜マイク録音の設定と接続〜】では、マイクをMboxリアの[Mic/Line Inputs]01端子に接続したので、Front /Rearボタンを押してRearを選択。

マイク入力レベルの調整

レベルメーターの調整
※クリックで拡大

入力レベルを調節するには、Pro Toolsのミックスウィンドウで、録音先のオーディオトラックのトラックレコードオンボタン(赤いボタン)をクリックして点滅させ、録音待機状態にします。

マイクに声を入力しながらレベルメーターで録音レベルを確認します。

この時、Pro Tools Expressのフェーダーはレベルを0dB(初期設定のまま)に合わせ、Mboxの入力ゲインを調節するGainツマミ(上写真)を使って、レベルメーターが赤く点灯しない(0dbを越えない)ように入力レベルを調節します。

    マイク入力レベルのポイント


  • 入力レベルはフェーダーではなく、必ずMboxのGainツマミで調整してください
  • レベルメーターが黄色になる範囲(-3db〜-12db位)が適正レベルになります。

この状態で、Mboxに接続したヘッドフォンから、信号(Pro Toolsに入力された声)をモニターできるはずです。 

ボーカルを録音する

録音を実行するには、ウィンドウメニューからトランスポートを選んで、トランスポートウィンドウを表示させ、録音オン(下の図の赤いボタン)をクリックして点滅させます。

トランスポートウィンドウ
トランスポートウィンドウ ※クリックで拡大

録音の準備ができたら再生ボタン(録音ボタンの左)をクリックして、録音を開始し、マイクに向かって声を出します。

※録音を停止させるには、停止ボタン(再生ボタンの左)をクリックします。

録音を終了すると、編集ウィンドウのトラックのプレイリストに録音した波形が表示されます。 編集ウィンドウは上部のウィンドウメニューから編集を選んで表示します。

ウィンドウから編集を選ぶ
ウィンドウから編集を選ぶ

録音した波形
録音した波形 ※クリックで拡大

録音をやり直すには、編集メニューから取り消しを選び(録音されたファイルが削除されます。)同じ手順を繰り返します。※または、commandボタン+Zボタンでも同様の取り消しができます。

これでPro Tools Expressに声を録音することができました。

次回はPro Tools ExpressにCDからカラオケ音源等を取り込む(インポート)方法を説明したく思います。そこまでを操作できるようになると、好きなカラオケに対して歌を録音する事が可能になります。

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追記:2017年現在、無償版は Pro Tools|First

Avidのインターフェースに無償で付属していた【Pro Tools Express】は、【Mbox】の生産終了とともに入手できなくなりました。現在は、ダウンロードすれば誰でも無料で入手できる【Pro Tools | first】が後を継いでいます。

機能は制限されているとはいえ、プロが採用する多くのツールを完全無料で使用することができます。

また2017年3月現在、低価格で購入できる Pro Tools 純正のインターフェイス(Avid社製)はなくなりました。※【Pro Tools | Duet】【Pro Tools | Quartet】も販売終了がアナウンスされました。

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