DAWソフトはフリー(無料)のものから初心者向けの低価格のもの、プロユースのものまでたくさんありますが、これからDTMを始めたい方は、どのDAWを選べばいいのか?分からないし、悩みますよね。

そこでオススメしたいのが、やはり業界標準のDAW、【 Pro Tools 】 です。せっかくDTMを始めるなら、のちのち本格的なDAWで曲を作ってみたいですよね。

でも「Pro Tools はなんだか敷居が高くて高価で、使い方も難しそう」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし決してそんなことはありません。初心者の方にこそ、Pro Tools からDTMを始めていただきたいです。

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無料で使える Pro Tools|First

2015年1月22日、Avidは「Pro Tools 12(2017年現在の最新バージョンはPro Tools 12.7)とともに、無償版の【 Pro Tools|First 】を発表しました。

機能は制限されているとはいえ、プロが採用する多くのツールを完全無料で使用することができます

これを使わない手はありませんね。シンプルで初心者にも扱いやすいので、DAWで何ができるのか?自分で試してみる意味でも、いろいろいじくりまわして音を出したり、ボーカルやギターなどを録音してみてはいかかでしょうか?

プロのアレンジャーは Pro Tools に移行し始めている

最近ではプロのアレンジャー(編曲家)は、Pro Tools で打ち込みから録音まで、全てをこなす人が多くなってきています。

今まで使っていたDAWから、どうして Pro Tools に乗り換えているのでしょうか?

その点について書いてみます。

Avid | Pro Tools 12 HDX

Pro Tools は音楽業界標準のDAW

Pro Tools はレコーディングスタジオでは超定番のソフトウェアで、業務用プロスタジオのほぼ100%が、Pro Tools を使っている

と言っても過言ではありません。

というより、商業スタジオが他のDAWを導入したとしても、まずお客さんは来ないでしょう。

というのも、メジャーレコード会社ではレコーディングセッションのアーカイブ(保管)を、Pro Toolsで行うことが多いためです。また最初に世に広まったのが Pro Tools であったというのもあるでしょう。

しかし一昔前までは、Pro Tools はレコーディングや編集専用のソフトというイメージが強く、アレンジなど楽曲制作を行うには少し使いづらいところもありました。

そんなこともあり、作曲家やアレンジャーは Digital performer、Logic、cubase、SONAR などを使う方が多かったのです。

また、最上位機種の Pro Tools|HDX でシステムを組むとなると、200万以上はかかってしまうというのもミュージシャンにとってはネックになっていました。

Pro Tools | HDX

比較的安い Pro Tools LE というシステムもありましたが、同時再生トラック数に制限があったり、遅延補正がないなど、プロが使うにはやや機能面で満足できないものでした。

現バージョンの Pro Tools は 作曲アレンジにも強い

しかし今の Pro tools は、MIDIや打ち込み機能も素晴らしく充実し、プラグインやソフトシンセも豊富にそろっているため、私達のまわりの作曲家・アレンジャーの多くが Pro Tools に移行しています。

Pro Tools 9 になってからは、HDでない通常の Pro Tools でも、同時再生オーディオトラック数が96トラックに増え、自動遅延補正の機能も付き、サードパーティ製オーディオインターフェイスを自由に選べるようになったのも大きいと思います。

(最新バージョンの Pro Tools 12.7は、同時再生オーディオトラック数は127トラック。※2017年2月現在

しかも、インターフェイスを含めても10万もしない価格で購入できるということもあり、作曲・アレンジををメインに作業するミュージシャンにとっては魅力的なDAWになりました。

ちなみに私も以前は Digital Performer を使っていましたが、Midi機能が強化された Pro Tools 8 の時に、システムを Pro Tools | HD に一新しました。

かなりの出費でしたが、慣れてくるとアレンジしている時点で、ミックスダウン(TD)まで想像しながら、音作りできるようになりました。何といってもイメージそのままのサウンドを、セッションデータとしてエンジニアさんに渡すことができるのが良かったです。

また Pro Tools を操作できると、レコーディングの最中にエンジニアに、どうしても伝わりにくい細かな作業を、自分でできてしまうというメリットもあります。

アレンジャーが Pro Tools を使うメリット

上でも少し述べましたが、何といっても

Pro Tools を使う1番のメリット
アレンジしたセッションファイルを、そのままレコーディングスタジオに持ち込める
※1 セッションファイルとは? ⇒ 簡単に言えば Pro Tools で作曲やアレンジ・サウンド作りをした楽曲データと考えて下さい。

ということでしょう。

当選ですが、Digital performer や cubase 等、別のDAWで音楽セッションデータを作った場合、スタジオ標準である Pro Tools とは互換性がありません。

ですから、コツコツとサウンドメイクしたセッションを、Pro Tools で同じサウンドになるように、いちいちオーディオファイルに書き出さなければならず、この作業は本当に手間がかかるのです・・・

以前、私の大先輩のある有名アレンジャーは、普段は Logic でアレンジ(打ち込み)作業をして、スタジオにセッションファイルを持ち込むだけのために、わざわざ Pro Tools | HD を購入していました。お金持ちです(笑)

Logic だと、プラグインソフトやEQ・エフェクター、フェーダーバランスなどのデータが、そのままスタジオで再現できないので、レコーディングエンジニアにサウンドの方向性を使えるのに不敏だったからだそうです。

でも、もちろんその方も今は Pro Tools に完全移行しています。

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Pro Tools ラインアップ

無償版で初心者向けの Pro Tools | First 、スタンダードな Pro Tools、プロユースの Pro Tools | HD まで、ソフトのバージョンは大きく分けて3つあり、それぞれ使える機能に差があります。

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。Pro Tools | バージョン比較 | Avid

【 Pro Tools | First 】

ダウンロードすれば誰でも無料で Pro Tools を使える、入門向けの Pro Tools です。

オーディオトラックは16トラックまでと機能は制限されているものの、プロ御用達の Pro Tools と同じプラットフォームで音楽制作、レコーディング、オーディオ編集、ミックスができるのが何といっても魅力です。

初心者用DAWとして、エフェクト系プラグインは一通り付属し、マルチ音源「Xpand!2」だけでサウンドは全て作れてしまうので、DTMを始めるにあたっては十分な機能を備えています。

iLokを必要とせず、インターフェイスも自由に選べるので、DTM初心者の方はまずはこれから覚え、慣れてきたら上位版 Pro Tools へ移行していくのがイイと思います。

【Pro Tools | First】にオススメのインターフェイス

Pro Tools M-Poweredなど、Pro tools ユーザーには馴染み深いM-AUDIOのインターフェイス。M-Trackシリーズは高性能・低価格でオススメです。

M-Track 2X2Mの特徴

  • 最新のハイスピードUSB-C端子装備。ダイレクトモニター機能。
  • 5万円相当の充実の付属ソフトウエア(Strike 2、Xpand!2、Mini Grand、Crative FX Collection、Cubase LE)
  • クラストップのA/Dコンバーター、24bit/192kHzステレオの高音質録音可能
実売価格:M-TRACK 2×2(10,800円) M-TRACK 2x2M(14,800円)

【 Pro Tools 12 】

スタンダード版 Pro Toolsで、プロ仕様の音楽プロダクションにも対応します。

作曲家・アレンジャー・エンジニアの多くも、自宅などで作業するソフトとして使っています。(最上位のPro Tools | HD とソフト自体は同じものですが、一部機能が制限されています。)

実売価格¥61,560(税込)円前後で購入できます。(2017年3月現在)

【 Pro Tools | HD 12 】

まさに業界標準。プロフェッショナルスタジオではほぼ100%の普及率私がレコード会社にいた時、そして現在メジャーレコード会社から請け負う仕事まで全てを通しても、このPro Tools | HD 以外のシステムで音楽制作をやったことはありません

当校ワンズウィルミュージックスクールも、レッスンやレコーディングで Pro Tools | HD を使っております。

Pro Tools 購入について

新規購入ユーザーの場合、「永続ライセンス版」「サブスクリプション版」という2つの買い方があります。

「永続ライセンス版」はその名の通り、一度買えば将来にわたり使い続けることができます。「サブスクリプション版」は月単位または1年単位で更新料を支払い、その期間内だけ Pro Tools を使い続けることができます。

DTMを始めるなら、業界標準プロ定番の Pro Tools で

ワンズウィルミュージックスクールでは、Pro Tools を使ってDTMを始めたい初心者の方にとって、まさにピッタリのレッスンを行っています。

講師からPro Toolsの使い方のレッスンを受ける生徒

初心者には難しい Pro Tools やインターフェイス・機材の選び方インストール使い方まで、責任を持って分かりやすくご指導いたします。

あなたもプロ定番 Pro Tools で、必ず作曲や録音ができるようになります。ワンズウィルにお任せ下さい。

まずは【体験レッスン】にお申込み下さい。