こんにちは、中山です。

ワンズウィルミュージックスクールのレッスン内容をご紹介し、レッスンポイントを解説する【レッスン解説】。

本日は、当校に通いはじめて3ヶ月になる壱岐さんです。

普段は向井先生の【ボイストレーニングコース】で学ばれてます。

今月は私の【レコーディングレッスン】も受けてみたいということで、私がレッスンを行うのは「体験レッスン」以来になります。

レコーディングレッスンを受ける壱岐さん

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『レコーディングレッスン』スタート

まずはレコーディングブースに入り歌っていただきます。曲はメロディーがとても美しいバラード。

歌声を聴いた瞬間、私がまず最初に感じたのは、『3か月前に比べて声に芯が出て来た、良い傾向です。』ということ。体験レッスンで聞いた時より、明らかに声に艶が増して、深みのある声になっています。

壱岐さんは以前、ボイストレーニングに通われていたそうですが、なかなか理論的に理解できず、向井先生のもとで一から学び直してるところなんですね。

にもかかわらず成長がみえるのは、向井先生の指導と本人の頑張りのたまものです。

ボイストレーニングのレッスン終了後に毎回お渡しする【発声エクササイズ用のCD】で、熱心に練習に取り組んできた成果が現れてきている証拠です。

やはりトレーニングは裏切りませんね。

レコーディングした歌を一緒にチェック

そして例のごとく、レコーディングした歌を私と一緒に聴き、”歌い方や声の出し方”などを細かくチェックしていきます。

さぁ、ここからが本題です。私は以下の点が気にかかりました。

歌に何か堅苦しさを感じ、自由に泳いでません。こじんまりしてしまっているというか…

壱岐さんはこの曲を歌うにあたり「バラードなので、柔らかくやさしく歌いたい」というテーマをお持ちでしたが、節回し(しゃくり方)もややぎこちなく感じます。

歌が堅苦しくなってしまう原因

『音程』『しゃくり方』、ボイストレーニングで学んできた『発声法』を意識しすぎている

ことが原因かな、私は経験からすぐに理解できました。

こればかりに気を取られすぎてしまうと、肝心の歌ごころがなくなってしまうことが良くあるんですね。

身体の使い方を気にするあまり、どこかに余計な緊張感(力み)が入ってしまうのもあるのでしょう。また『音程が合うかな?』と不安になると、口の開け方も小さくなり、歌にスムーズさがなくなってしまうことがあります。

もちろん、

ピッチやリズムを合わせられることは、歌にとって最低限必要なことではありますが、あまりそれに固執しすぎるのは良くありません。

講師からのアドバイス

そこで私は次のようにお話ししました。

  • 実際に歌う時は、発声の仕方や音程ばかりに気を取られずに、歌うことにまずは集中する
  • 体をリラックスさせる意味でも、適度に動きながら歌った方が良い
レコーディングレッスンで中山のレクチャーを受ける壱岐さん

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本日のレッスンポイント

『発声法や音程を意識して歌う』ことは、当然重視しなければなりません。しかしそればかりに意識が向いてしまうと、良い歌にとって足かせになる場合があります。

それでは、本日のレッスンのポイントをまとめます。

    ワンズウィル|レッスンポイント


  • ボイトレで学んだ発声法、歌唱テクニック、音程などに意識が行き過ぎると、声に響きもなくなり歌が堅苦しくなってしまうことがある。
  • いざ歌う時になったら、歌うことに集中し、心の奥底から思い表現するという気持を前面に出すことが大切。

テクニックを気にするあまり、陥りやすい盲点について述べました。
特にボイストレーニングで発声の知識をお持ちの方が、知らぬ間にそう歌ってしまうことがあることも、頭に入れておいてくださいね。