こんにちは、ワンズウィル中山です。【DTMにおける打ち込みとサウンドメイク】をテーマに、サウンドクリエイターの安原兵衛さんに語って頂くコラムの第2回目です。

今回は打ち込みの基本である「四つ打ち」について。

「おいおい、4つ打ちなんて簡単に作れるよ」とおっしゃる方も多いでしょう。確かにただ打ち込むだけだったら簡単です。しかし、フロアで多くの人たちに気持ち良く踊ってもらえるビートを作るのは、そう簡単なことではありません。

プロのクリエイターは”ノリの良いグルーヴ”を作るために、どのようなトラックメイクをしているのか?、そのテクニックをご紹介します。

シンプルかつ難易度の高い四つ打ち

みなさんこんにちは、安原兵衛です。今回は普通に打ち込んだトラックをブラッシュアップしていくことの重要性を書いてみようと思います。

打ち込みの基本とも言えるドラムを例に挙げ、その中でも特にシンプルかつ難易度の高い四つ打ちについて述べたいと思います。

筆者である私も、この4つ打ちについては日々悩まされそして日々精進と言った状態です(笑)

四つ打ちの代表格として、最も有名なのがダンスミュージックの打ち込みではないでしょうか。

そもそも【四つ打ち】とは何か?

実に簡単です。キック(バスドラム)が1拍づつ打ち込まれていることです!(スネア、ハイハットについて自由だと思います)

人間の脈拍と関係しているのでしょうか、前回にもお話しましたEDMにもかかせない非常にポピュラーかつトランシなビートです。

今回は筆者のプラットホームでもあるCubase Pro 8を使って説明したいと思います。

  • テンポはEDMの王道でもある128BPM
  • 音源については今回は<HALION4>を使用
  • 音色はEDMに欠かすことのできない<ROLAND TR-909
Cubase Pro 8
Steinberg製 HALION4
Roland TR-909
Roland TR-909

1.まずはデータを打ち込んでいきます。

下図のピアノロールを見ていただいてもわかりますが、C1がキックです。1拍ごとになっています。スネアは2、4拍目。ハイハットは8ビートにしています。

Cubese ピアノロール画面

まずは単純に打ち込んだだけの音をお聴きください。

♫ 四つ打ち音源-Nomal ♫ ← クリックで再生

ここまではワンズウィルミュージックスクールのBlogを愛読者のみなさんであれば、容易に作ることができると思います。

これだけでも十分4つ打ち感はありますが、さらに一手間を加えることでどのように変わるでしょうか。

2.グルーブを作るための微調整

グルーヴで一番大切なことのひとつに【音の隙間】の演出がありますが、この音の隙間を作る意味で各パートの音の長さを微調整します。

デフォルトの音色ですと各楽器の音の長さが長いように感じたので、

各音の長さをHALION4のエンベロープ(音の長さやアタックの調整)により短くしました。

HALION4のエディット画面(バスドラム)

HALION4のエディット画面(バスドラム)

3.エフェクターで各楽器をトリートメント

さらにはよりグルーヴを出すために、イコライザーやリバーブで各楽器をトリートメントします。ここではあくまでも筆者のよく行うトリートメント方法です。

キック

まずキックについてですが、イコライザーのGEQ-10をインサートしてキックの肝となる65Hzあたりの低音を強調。その後EnvelopeShaperにてアタックを強調。

スネア

スネアのボトムを強調させるために同じくGEQ-10で250Hzを上げ、キックとの分離を図るために100Hzあたりの低音をカット。さらには広がりを少し出す為に、リバーブ(RoomWorks SE)をインサート。

ハイハット

ハイハットについては、ダンスミュージックで最も嫌がれる、耳の痛い成分をGEQ-10を使い4KHZ~8KHzをカット。

ドラム全体にコンプ

次にキック、スネア、ハイハットを同じグループに送り一体感を出す為に、コンプレッサーをインサートします。

そして最後に、これは筆者のよく使うテクニックですが、

Point

キックをわずか数msec後ろにずらします

理由はキックよりもハイハットが少し前に出ることでコンプレッサーを入れた際に、ハイハットによりキックのアタックが強調されるのです。

GEQ-10とEnvelopeShaper

キックに使用したGEQ-10 とEnvelopeShaper。共にSteinberg Cubase Proに標準搭載のプラグイン

このような各楽器の微細なトリートメントもミックスをする段階でするよりも、ベーシックトラックを作る段階で調整した方が、その後重ねていくトラックがとても作りやすいです。

ではお聴きください。

♫ 四つ打ち音源-Edit ♫ ← クリックで再生

お聴きいただき解るようにブラッシュアップ前は、ボテッとした印象だったのが、音の長さを変えることにより調整後は軽快感が増しよりグルーヴが出ました。

各音色に一手間加える重要性

このように一手間加えることで、グッと楽曲のクオリティーが上がります。

この後のアレンジ作業で各楽器の音をわずか研ぎ澄ますことにより、ちりも積もれば何とやらではないですが、一手間の積み重ねで楽曲のクオリティーは格段にアップいたします。

クリエイターの中にはこのドラムの音だけで1日、2日費やす人もいます。

プロのクリエイターはこういった地道な作業を日々積み重ね、お金を出して買ってもらうようなクオリティーに仕上げています。

みなさんも試しに「よし、このくらいかな?」よりさらに踏み込んで音楽を作ってみてはいかがでしょうか。

せっかくなのでこの打ち込んだドラムにシンセベースとシンセトラックを加え、計3トラックで構成いたしました

簡易EDM笑をお聴きください。わずか3トラックでもダンスミュージックは作れてしまうのです。

♫ 四つ打ち音源-EDM ♫ ← クリックで再生
<補足データ>
使用音源 Steinberg製 HALION4 音色:909 studio kit
使用イコライザー Steinberg製 Studio EQ & GEQ-10
使用コンプレッサー Steinberg製 Compressor & EnvelopeShaper
使用リバーブ Steinberg製 RoomWorks SE
シンセベース GEFORCE imOSCar
シンセトラック Refx nexus2
著者:安原 兵衛 DTMならワンズウィル

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