宅録でボーカルやギターをレコーディングしている方は、『普段聞いているCDと比べて、どうしてこんなに音質が違うんだろう?』と疑問に思うことも多いのではないでしょうか?

この自宅レコーディングとスタジオでレコーディングした場合の【音質の差】はどこから生じるものなのか?、DTM初心者の方に向けて、分かりやすく解説してみたいと思います。

音質を決定づけるレコーディング機材

音質を左右するもの、それはズバリ以下の4つ機材です。

  • マイク
  • マイク・プリアンプ(ヘッドアンプ)
  • コンプレッサー
  • インターフェイス

これらの宅録の機材とプロ用のレコーディング機材のキャラクター(性能)の差が、もろに音質に影響します。

宅録とスタジオ録音の機材セッティングの違い

次に、【初心者の皆さんが自宅で録音】する場合と【スタジオ録音】する場合の機材セッティングの違いを見てみましょう。

下図をご覧ください。

このように初心者の皆さんは、マイクを直接インターフェイスに接続して、歌などを録音することがほとんどだと思います。

しかしレコーディングスタジオでは、マイクを直接インターフェイスにつなぐのではなく、その前にマイクプリ(SSLやNeveなどのミキサー卓)とコンプレッサーに接続します。

マイクプリアンプとは?
簡単に言うと「マイクなどの小さな音の信号をラインレベルまで増幅させるもの」です。そこに機器固有のサウンドを色づけをしていきます。

しっかりしたマイクプリを通さないと、音が細くなったり、歌や楽器本来の芯のある音を拾うことが出来ません。

では次に、それぞれのレコーディング機材が音質に与える影響について述べてみたいと思います。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの音質差は大きい

やはり何といってもマイクの違いは大きいでしょう。

スタジオで使用するマイクは30万~100万円越えのものまで、高価なコンデンサーマイクを使用します。

自宅で高価なコンデンサーマイクを所有できる方は別ですが、初心者の皆さんが宅録のマイクとして使うのは、Shure SM58などの1万円前後のダイナミックマイクという方が多いと思います。

コンデンサーマイクでも比較的安価で、音質もそこそこのものもありますが、やはりスタジオで良く使われるノイマンU87、U67、SONY-800Gなどとはかなりの音質の差があります。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイク

※マイクの違いについては以下の記事も是非参考にしてみて下さい。

マイクプリアンプ(ヘッドアンプ)

Mboxなどのインターフェイスにもマイクプリアンプは内蔵されていますが、音質は単体のハードウェアプリアンに比べかなり劣ります。

先程述べたように、マイクプリアンプは音質を決める上でかなり重要になってきます。

プロのレコーディング現場では、音楽の方向性やボーカリストの声質によって、マイクプリアンプを様々に使い分けるんですね。

また、DrumsやPiano等のソフトシンセ音源にヘッドアンプを通して録音することで、音に艶が出て、芯が太くなりパワー感や奥行き感も加わります。

これを『リアンプ』と言いますが、プロのトップアレンジャーは単にソフトシンセの音をそのまま使うのでは、一音一音をこだわりぬいてサウンドメイクを行っている方も多いです。

値段もそれなりにしますが、マイクプリアンプ(ヘッドアンプ)はそれほど音色を決定づける機材なんですね。

レコーディングススタジオでは定番のneve1073などのマイクプリアンプ
Neve1073やChameleon Labs Model 7602 mk2 Toneflake Custom(stage2)など
at Sony Music Studios Tokyo 1st
※『リアンプ』についてはこちらの記事をご参照ください。

コンプレッサー

音の強弱の差をなくす効果があるコンプレッサーは、ボーカルレコーディングの必需品です。コンプを通さずに歌を録音すると、声のピークを抑えることができません。

初心者の皆さんが自宅で歌を録音する場合、コンプを通さずにマイクを直接インターフェイスにつないでいる方がほとんどだと思います。

そのため『音が歪んでしまった』という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

これは、ボーカリストがサビなどで大きな声で歌った結果、過大入力(レベルオーバー)になり、音が割れてしまうからです。

一般的なインターフェイスはコンプがついていないので、音のピークを抑えることが出来ません。

Memo
レコーディングエンジニアによっては、歌を録音する際、あえてコンプをほとんどかけずに録音する方もいます。ボーカリストの歌の抑揚(強弱)を残すためです。
ちなみに私もコンプに音は通しても、ほとんどメーターがふれないくらいで、音を潰さないで録音する方が好みです。
またこのコンプレッサーも、製品によりその音色は変わってきます。
レコーディングススタジオでは定番のユニバーサルオーディオのコンプレッサー1176

UNIVERSAL AUDIO 1176

インターフェイス

プロの商業レコーディングスタジオのほとんどが、DAWにPro Toolsを使っています。(ほぼ100%といっても過言でありません)

このPro Toolsファミリーの中でもプロスタジオが使うのはPro Tools|HD(最新はPro Tools|HDX)。もちろん当校ワンズウィルのスタジオも最新のPro Tools|HDXです。

このシステムのインターフェイスであるHD I/Oの【A/DおよびD/A変換】のクオリティーやクロックの精度が、Mboxなどの安価なインターフェイスと違います。これらの品質が音質面で大きく影響してきます。

※【A/D変換、D/A変換回路】についてはコチラをご参照ください。(ウィキペディアより)

簡単に言いますと、プロ用のPro Tools HD I/Oなどのインターフェイスは、マイクで拾った音(アナログ信号)をデジタル信号に変換してPCに取り込むことが、より正確に(本当の音のまま)出来る、つまり高音質で録音できるということです。

Avid MboxとHD I/O_Pro Tools

その他、音質に影響する要素

レコーディングスタジオで録音する優位性はこの他にも様々あります。

  • 電源環境やノイズ対策
  • 防音や音の拡散対策
  • ケーブル類
  • モニター環境(Cueボックス)
  • レコーディングエンジニアの録音テクニック

このように録音することに特化した対策・環境がスタジオは整えられています。

ソニーミュージックスタジオ1st

しかし、個人でスタジオの様な高価な機材や環境を整えるのは到底無理な話ですよね。

宅録でパソコンを使って良い音で録音するには、まずは説明書通りに各機器の接続を行い、入力レベルやマイクのセッティングなどをしっかり基本通りに行うことが重要です。

「きれいに録音できない」とおっしゃる初心者の方の話をお伺いすると、あまりよろしくない方法でレコーディングをしている方が多いように思います。

皆さんも基本に忠実に録音するように心がけてみて下さい。

またステップアップのために新たに機材を購入するのであれば、まずはマイク、そしてプリアンプから揃えるのがいいでしょう。

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