最終更新日:2015年3月4日


Avidは2015年1月22日にPro Tools 12とともに、Pro Tools の無償版になる「Pro Tools|First」を発表しました。

Pro Tools 12 についてはこちらの記事をご覧ください。
Pro Tools 12 最新情報 ~ライセンス・アップデート・サポート~

機能は制限されているとはいえ、業界標準でプロ定番のDAWソフト Pro Tools を、ダウンロードすればフリーで誰でも無料でPro Toolsが使えるようになります。

なんと良い時代になったのでしょう。これからDTMを始めたいと思っている初心者の方はまず試してみることをオススメします。

Pro Tools | First

これまでの Pro Tools の無料版といえば、Avidのインターフェースに無償で付属していた「Pro Tools Express」でした。つまりMboxやFast TrackなどAvid製のインターフェイスを購入しないと、無償版 Pro Tools を手に入れることは出来なかったんですね。

しかし、「Pro Tools|First」はダウンロードすれば誰でも無料で手に入れることができます。

32-bit / 96kHzまで対応し、16オーディオトラック、プラグインは20種類以上付属するなど、内容的にはこれまでの無償版の Pro Tools Express とほぼ同じようなものですが、違う点も多々あります。

Pro Tools Expressについてはこちらの記事をご覧ください。
初心者にオススメの【Pro Tools Express】の個人的な使用感

Pro Tools | First と Pro Tools Express とソフト比較

では、Pro Tools | First と Pro Tools Express は内容的にどう違うのか?見ていきましょう。

Pro Tools|First
Pro Tools Express
入手方法
誰でもフリーでダウンロード
Mbox、Fast Track Solo、Fast Track Duoに無償でバンドル
オーディオトラック数
16(モノ/ステレオ)
16(モノ/ステレオ)
最大インプット/録音可能トラック
4ch / 4ch
8ch / 4ch
インストゥルメント/MIDI
16tr /16tr
8tr / 16tr
サンプルレート
32-bit / 96 kHz
32-bit / 96 kHz
ビデオファイルの取り扱い
未対応
1trまで
iLok
必要なし
必要
保存できるセッションの数
3セッションまで
Unlimited
セッションの保存場所
Avidサーバークラウド内
パソコンのハードディスク
インターフェイス
サードパーティ製、Avid製にかかわらず使用可能(ASIO、Core Audio、EUCON)
Mbox、Mbox Mini、Fast Track Solo、Fast Track DuoのAvid製のみ
プラグイン
Avidマーケットプレイスより購入した、AAX Native 64プラグイン、AAX AudioSuite 64追加プラグインのみ使用可能
サードパーティー製、Avid製にかかわらず、AAX Native、AAX AudioSuite、RTAS、AudioSuiteプラグインと互換性あり
各 Pro Tools のバージョンの機能の違いはコチラ
Pro Tools ソフトウェア比較表

これまでの無償版ソフト Pro Tools Express との大きな違い

Pro Tools Express と決定的に違うのは

    Pro Tools | First

  • iLokなしで起動できる
  • MboxなどAvidのインターフェイスがなくても起動できる。Avid製以外のインターフェイスも使用可能。
  • セッションはAvidサーバーのクラウド内に保存され、3つまでしか保存できない
  • 通常版の Pro Tools や Pro Tools | HD のセッションを開くことができない

ということです。

Pro Tools | First の メリット・デメリット

それでは、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

iLokを必要としない

通常 Pro Tools を起動・利用するには、ライセンスをiLokに移し、Pro Tools をオーソライズする必要があります。しかし、これがDTM初心者にとって最初の難関になり、上手くPro Tools をインストール出来ないことがとても多いんですね。

実際に、当校ワンズウィルの生徒さんや体験レッスンに来られる方のほとんどが、ここでつまづきます。このiLokなしで Pro Tools | First を利用できるということは、初心者にとっては大きなメリットになるでしょう。

またiLokの実売価格も4,500円ぐらいしますので、その費用がかからないのもいいですね。

Avidのインターフェイスがなくても使用できる

Pro Tools | First はスタンドアローン(※1)での操作が可能なので、その点は非常に便利です。

Pro Tools Express は Mbox などAvidのインターフェイスがないと起動できなかったんですね。ちょっとした編集作業をするにも、常にUSBでインターフェイスをパソコンにつないでおく必要がありました。
これはAvid製以外のインターフェイスを使用できないことを意味します。

しかし、Pro Tools | First はインターフェイスをつないでいなくても作業できますし、お好きなインターフェース(ASIO, Core Audio, EUCON に対応したもののみ)と組み合わせて使用することも可能です。つまりAvid製以外のもの使えるので、選択肢の幅が広がりますね。

※1 スタンドアローンとは、
Mboxなどの機器に依存せず、ソフト単独で操作ができるという意味です。

セッションはAvidサーバーのクラウド内に保存され、3つまでしか保存できない

Pro Tools Express や 通常版の Pro Tools(Pro Tools や Pro Tools | HD)は、コンピューターのハードディスク上へ無制限にセッション(※2)をローカル保存できます。

※2 セッションとは、
簡単に言えば Pro Tools で制作した楽曲と考えて下さい。

しかし Pro Tools | First のプロジェクトはAvidサーバーのクラウド内に保存され、Avidマスターアカウントを経由してアクセスすることになります。つまり自分のパソコンにはセッションを保存できないということです。

ログアウトしなければ、常にインターネット接続していなくても、オフラインやアプリ内のローカルキャッシュで作業は可能とのことですが、これはどうなんでしょう?ちょっと不便ですね。

また、セッションを3つまでしか保存できないというのは痛いですよね。
いろいろ操作を覚えて、もっといろいろ試してみたいと思った頃に新たなセッションが作れないという…

ただ、3つより多くのプロジェクトが必要な場合は、Avidマーケットプレイスから購入すればいいようです。

通常版の Pro Tools セッションファイル を開けない

これも痛いですね。仲間が作った Pro Tools の楽曲データや、外部スタジオでレコーディングしたセッションを開けないのは。

Pro Tools Express は Pro Tools や Pro Tools | HD のセッションを開いて作業出来ました。

ただ、今後リリース予定のクラウド・コラボレーション機能を使えば、通常版の Pro Tools で作成されたプロジェクトとコラボレーションは可能なようです。

Avid Cloud Collaboration機能についてはこちらをご参照ください。

Avid Cloud Collaboration機能は、Pro Toolsユーザーがクラウド環境にて他のPro Toolsユーザーとまるで同じスタジオにいるかのようにセッションを一緒に作曲、録音、ミキシングすることができる画期的なコラボレーション機能セットです。他のアーティストとセッションでコラボレーションするには、内蔵のチャットを使って招待したり、Avid Marketplace Artist Communityを通じて新たな協業者を探すことができます。

引用元:Avid Japan Audio Blog

プラグインについて

Pro Toos | First

Pro Tools | First にはXpand!2 など20以上のプラグインが含まれています。動作するプラグインは、アップ内購入の形でご自身のAvidマスターアカウント経由でAvidマーケットプレイスから購入した、AAX Native 64 および AAX AudioSuite 64プラグインだけです。

その他のプラグインはPro Tools | Firstを起動しても表示されず使用できません。つまりサードパーティー製のプラグインは使用できないことになりますね。

Pro Tools Express はサードパーティー製、Avid製にかかわらず、AAXプラグインやRTASプラグイン、AudioSuiteプラグインと互換性があります。

Pro Tools に慣れ親しんでもらうためのエントリーDAWソフト

Pro Tools First は、2015年の第一四半期(1~3月)に無償でダウンロード提供が開始される予定とのことです。

恐らく機能制限版である Pro Tools | First で、Pro Tools の操作を多くの人に無料で覚えてもらい、Pro Tools 12 へのアップグレードを誘導するためのものであると思います。

しかし、いったんPro Tools | First に慣れてしまえば、フルバージョンへのPro Toolsへの移行は簡単なので、DTM初心者の方にとっては容易に音楽制作やレコーディングをスタートアップすることが出来るでしょう。

Pro Tools | First についてAvidへのリンクを記しておきます。

  • Pro Tools | Firstについて コチラ
  • Pro Tools | First ソフトウェア よくある質問集 コチラ
  • 2015年2月4日現在、発表されている主な情報はこんなところです。また新たに情報が発表されたら、コチラのブログで更新していきたいと思います。

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